国内砲弾製作技術、北へ流出疑惑 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013121811023256015 保安当局が、国内で開発された155mm砲弾製造関連技術が北朝鮮に渡された情況を捕らえて捜査に着手した。
保安当局は、南北が対立している西北島嶼地区で、北朝鮮軍が関連技術を利用して長射程砲など性能改良をした
可能性も鋭意注視している。
ソウル中央地検先端犯罪捜査1部は、155mm砲弾製造関連技術を流出させた容疑惑で国内防衛産業装備設備
業者であるK社L代表を17日拘束した。L代表は昨年12月、国内業者から砲弾製作関連図面などを入手してミャンマー
軍部などに渡した容疑がもたれている。L代表はミャンマーに砲弾製造のための現地工場を設立しようとしたが摘発
されたことが分かった。
国内で開発された155mm砲弾は、弾頭と信管で構成されている。弾頭は国内防衛産業企業豊山(プンサン)で、
信管は韓火(ハンファ)が生産している。155mm砲弾は、わが軍が西海島嶼に配置したK-9自走砲と陸軍の主力火器
である155mm牽引砲とK-55自走砲に使われている。2006年にも砲弾技術がミャンマーに流出したことがあり、当時
保安当局は(株)大宇インターナショナルが政府承認なしで155mm曲射砲弾生産設備と技術資料を、ミャンマーのある
業者に輸出した事実を摘発した。
これと関連して米国財務部も17日、ミャンマー軍部が北朝鮮と軍武器プログラムを取り引きした容疑を捕らえて、
ミャンマー軍将校1人と企業3社を特別指定制裁対象(SDN)リストに追加した。米財務部海外資産統制国(OFAC)が
いわゆる'ブラックリスト'にあげた対象は、ミャンマー防衛産業局(DDI)に所属するカウヌインウ中佐と、企業はソー
ミン フティケ(Soe Min Htike)、エクセレンス ミネラル(Excellence Mineral)、アジアメタル(Asia Metal)の3社だ。これら
制裁企業は北朝鮮官僚らと接触してきたことが分かった。
検察は、L代表がミャンマー軍部はもちろん企業と関連した情況をとらえて、この部分を集中的に調査中だ。ミャンマー
軍部を通じて北朝鮮に砲弾技術が渡された場合、国軍が我が国の技術で作られた砲弾で攻撃されることもありえる
状況だ。北朝鮮は今年初め、西海と東海最前方部隊を中心に射程距離が延長された改良型240mm長射程砲を配置
する一方、下半期には第4軍団配下の島嶼砲兵部隊に、122mm高射砲50〜60門を配置していることが分かった。
軍当局は北朝鮮の西北島嶼を鋭意注視している。キム・クァンジン国防部長官は前日開かれた全軍主要指揮官
テレビ会議で、"来年1月下旬から3月上旬の間に北朝鮮が挑発する可能性が大きい"として、"西北島嶼防衛司令部を
中心に対備態勢を強化するように"と指示した。