原子力発電所また故障で真冬の電力大乱予告、'対国民節電'再びか 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/11/28/2013112803153.html http://image.chosun.com/sitedata/image/201311/28/2013112802934_0.jpg 今週から本格的な寒波が近づいて電力需要が大きく増えている。写真は吹雪と寒波が襲った27日に、市民が市庁
前で出勤するようす。
今週から本格的な寒波が襲い、全国で気温が零下に落ちた。暖房稼動が増えて電力需要が次第に増加している
なか、原発1機が突然の故障により稼動を停止し、冬季電力需給に対する憂慮が再び頭を上げている。
電力取引所によれば28日午前9時25分、運営予備力は532万kW(キロワット)まで下落した。吹雪と寒波が猛威を
振るった前日には、午後11時過ぎに予備電力が電力需給警報‘準備’(予備電力400万kW以上500万kW未満)直前
である528万kWまで落ちて電力当局を緊張させた。
電力取引所関係者は“本格的な寒さにより最近数日間に電力需要が大きく増えた”として、“今年も厳しい寒さが
予想されていて、暖房機稼動増加で電力需給が困難に陥る可能性が高い”と伝えた。
産業通商資源部と韓国電力公社によれば、今冬の最大電力需要は約8000万〜8100万kWに達すると展望される。
これは昨年の平均電力需要である7652万kWに比べて約300万〜400万kW多い数値で、史上最大水準になる。
http://image.chosun.com/sitedata/image/201311/28/2013112802934_1.jpg ▲電力当局は原発再稼働に支障をきたしたり、原発がさらに稼動停止する場合、再び夏のように深刻な電力難に
近づくこともありえると憂慮している。写真は今夏、電力取引所状況室で職員がリアルタイム予備電力状況をチェック
しているようす。
問題は電力需要増加で予備電力が明確に減っているなかで、原発1機が再び故障で稼動を停止したために電力
供給は一層支障を生じやすくなったという点だ。
この日韓国水力原子力によれば、設備容量58万kW級の古里原発1号機が午前1時18分ごろに故障によって発電を
停止した。これに伴い、全国の稼動停止原発は、新古里(シンゴリ)1,2号機と新月城(シンウォルソ)1号機、月城1号
機、ハンビット4号機の合計6機に増えた。これら原発の総設備容量は約530万kWに達する。
(1/2) つづきます
>>69 つづきです
さらに12月からは、設備容量100万kW級ハンビット5機が全て計画予防整備に入るため、電力供給は一層減ることに
なる。
冬季電力需給対応に対する憂慮が高まっているが、現在のところ原発再稼働の時期は、まだはっきりと出てきて
いない状況だ。チョ・ソク韓水原社長は先月初めの就任直後、“新古里1,2号機と新月城1号機など原子力発電所3機の
再稼働を11月末まで完了する”と言及したが、事実上今月中に再稼働することは難しくなった。
韓水原関係者は“現在、稼動停止原発の復旧に注力しているが、現実的には来月にならなければ再稼働ができない
ようだ”として、“原子力安全委員会の承認など行政手続きまで勘案すれば、12月中旬を過ぎてから再稼働される可能
性もある”と説明した。
電力取引所は当初、今年稼動停止原発を除いた供給可能電力展望値を約8330万kW水準と捉えていた。供給展望
値から約8000万〜8100万kWの需要展望値を除いた予備電力は、約200万〜300万kWに過ぎない。特にこの日の古里
1号機の稼動停止に続いて、予想できなかった原発停止が1機でも生じる場合、電力大乱を避けることは難しくなる。
電力当局は冬季電力難に備えて、民間自家発電機稼動とLNG複合火力発電などの追加電力生産施設などを活用
して、供給能力を最大限増やすという方針だ。また、最悪の電力難が近づいた今夏と同じように、全国民を対象にした
節電運動と産業体に対する電力使用自制なども施行する案を検討中であることが分かった。しかし冬季暖房の場合、
夏の冷房期使用と違い需要縮小がはるかに難しいという問題がある。
電力当局関係者は“寒波が昨年を上回る猛威を振るうと予想されていて、暖房需要を減らすように要求するのは現実
的に難しい”として、“電力ピークと予想される1月初め前に稼動停止原発を再稼働させて、火力発電と民間自家発電に
よって供給力を最大限引き上げることが最も重要な対策になるだろう”と話した。
(2/2) 以上です