米国版カカオトーク'パイボ'で話す議員が増えた理由 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2013/11/03/2013110300816.html 政界に‘盗聴恐怖症’が広まりつつあり、一部の国会議員は‘盗聴ノイローゼ’まで訴えている。これは米国情報
機関の盗聴・傍受の波紋が広まっているなか、国内政界にも飛び火が落ちて波紋が大きくなっている証拠だと、
ノーカットニュースが3日報道した。
このメディアによれば、S議員は先週‘スマートフォン盗聴探知機’を買った。通話品質が不良で何回も携帯電話を
最新型に変えたのに良くならないために、盗聴を疑ったからだ。
購入した19万ウォン盗聴探知機で直接確認してみたところ、補佐官の携帯電話とは違いS議員の携帯電話では
実際に盗聴疑い反応が出てきた。S議員の補佐官は、"議員は直接盗聴探知機を持ち歩いて、敏感な通話をする
前にチェックしている"と伝えた。
国会法制司法委員長である民主党パク・ヨンソン議員は9月、盗聴の可能性を憂慮して委員長室内にある植木
鉢を全て廊下に出した。パク・ヨンソン議員は当時自分のツイッターで、"専門家の1人が私に植木鉢を利用した
盗聴の可能性を提起したので"と明らかにした。彼は"最近野党議員はこのように過ごしている"とした。
P議員は携帯電話での通話中に‘チチッ’という音が繰り返し聞こえれば、盗聴を疑って相手の了解を求めて他の
電話に変えて通話を継続する。“議員が時々通話しながら、‘君誰なの? 誰が聞いているの’と受話器に向かって
怒鳴ったりしている"として、“盗聴に敏感でほとんどノイローゼ水準”とP議員室側は伝えた。
悪性コードを密かに埋め込んでハッキングする手法によって、盗聴、傍受、スニッフィング(Sniffing:ネットワーク
データをのぞき見する行為)の被害にあう可能性が高いスマートフォンを捨てて、その代わり‘フューチャーフォン’を
使う国会議員が増えるかと思えば、補佐陣との敏感な内容を、通話や文字メッセージの代わりに‘米国版カカオ
トーク’であるパイバー(Viber)を使って話す議員も増加している。
一方、国会事務局は今年から60億ウォンの予算で、国会本館と議員会館などに盗聴探知装置を設置するという
計画だったが、入札過程で企業の盗聴防止技術が非適格だと判断されたため、事実上計画は座礁する状況に
置かれている。
国会事務局関係者は“議員の要求が多くて事業推進をしたが、今は全面再検討中”と話した。