2四半期連続1%台成長でも、景気感触は'冷ややか' 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/10/30/2013103001537.html http://image.chosun.com/sitedata/image/201310/30/2013103001417_0.jpg 経済成長率が2四半期連続で1%台を上回り、消費者物価は政府目標値の下段で安定傾向を見せている。統計
だけを見れば景気回復動向が明確だが、庶民・中産層など家計と企業の景気感触はこれについて行けずにいる。
消費者は財布を開けることを躊躇していて、企業は投資をしないでいる。
凍りついた景気感触は各種指標でも確認される。最近我が国の実質国内総所得(GDI)は増加傾向が続いている
が、実質消費支出増加率はマイナス状態だ。韓国銀行によれば第2四半期実質GDIは、前年同期比で5.0%増加し、
増加幅が減ったものの第3四半期は4.2%増えた。しかし統計庁が発表した家計動向によれば、実質消費支出は
昨年第3四半期から今年第2四半期まで連続で減少しているた。所得が増えても消費がなされていないのだ。
◆住宅賃貸価格急騰・私教育負担など高コスト構造が原因、物価も依然として負担
経済指標が良くなってもこれを体感できない最大の理由は、住宅や教育など国民生活が高コスト構造である
ためだ。傳貰(チョンセ)や家賃は毎年急騰していて、私教育に家計が圧迫される。政府がこのような高コスト問題
を解決できなければ、国民の景気感触は改善されにくい構造だ。
国際コンサルティング業者マッケンジーは今年の報告書で、"韓国の中産層は傳貰保証金償還と私教育費に
毎月莫大なお金を支出していて、これが家計負債を悪化させている"と指摘した。
http://image.chosun.com/sitedata/image/201310/30/2013103001417_1.jpg ▲傳貰・家賃急騰と私教育費負担などで、経済指標が良くなっていても家計と企業はこれを体感できない状況が
続いている。写真は閑散としている南大門(ナムデムン)市場の様子。/朝鮮日報DB
物価負担も一役買っている。統計庁の発表によれば先月の消費者物価上昇率は0.8%で、14年ぶりに最も低い
水準だった。昨年11月から連続1%台を記録していた物価上昇率がさらに低くなった。原油価格など原材料価格
安定と保育料支援、昨年物価が高かった基底効果などが影響を及ぼしたのだ。
しかし、物価上昇率が低かったと庶民が感じる体感物価は低い水準ではない。統計庁が発表した9月消費者物価
指数によれば、住宅・水道・電気および燃料指数は113で、全体指数(107.9)を大きく上回った。
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