米国車よりも米国製日独車が韓・米FTAの恩恵を受ける 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/10/09/2013100903159.html?main_news 今年米国車5551台に対し、米国製日独車は1万5209台
日本メーカーは関税引き下げが狙い、日本製は関税8%に対し米国製は半分の4%
独メーカーは原価引き下げが目的。米国生産車はサンルーフなどオプションを外して大量生産で欧州製より有利
米ビッグの相当数がカナダ・メキシコ製造で恩恵なし
今年に入って8月までに国内で販売された米国製日本・ドイツブランドの自動車は合計1万5209台で、同じ期間に
売れた米国ブランド車(5551台)の2.7倍だと集計された。
日本企業が韓・米FTA(自由貿易協定)関税引き下げ恩恵を得るために、輸入先を日本から米国に大挙して変えた
うえに、ドイツ企業は欧州製に比べ原価が安い米国製を積極的に輸入しているために生じた現象だ。米国企業は
"協定発効前から憂慮したように、韓・米FTAの果実を他の国が取って食べている"と不満を現わしている。
◇ホンダ9車種のうち8車種が米国製、日本製はゼロに
韓国輸入自動車協会(KAIDA)統計と各業者の販売実績を分析した結果、今年国内で販売されたトヨタ自動車の
10車種のうち8車種が、原産地は日本ではなく米国であることが分かった。代表車種である中型セダンカムリとカムリ
ハイブリッドを含め、ミニバンシエナやクロスオーバー車ベンザまで、合計8車種のうち4車種が米国製だった。先月末
には米国産大型セダン アバロンまで追加されて、米国製が5車種に増えた。
http://image.chosun.com/sitedata/image/201310/10/2013101000618_0.jpg 国内で売られた米国製自動車台数
トヨタとともに代表的な日本メーカーのホンダの場合、現在販売している車種には日本製が一台もない。シビックと
アコードの主力セダンと、スポーツユーティリティー車両(SUV)のCR-Vの輸入先を米国に変えたうえに昨年末から
クロスツアー、オディセイ、パイロットなど特色ある多目的車を大挙米国から輸入し、ブランド国籍が面目を失うほどに
なった。唯一日本製モデルだったCR-Zは月間販売が10台を下回り、最近輸入を終了した。
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>>570 つづきです
日産でも販売台数が最も多い中型セダンアルティマを米国から輸入していて、日本3社の総販売台数では米国製が
62%に達する。韓国トヨタ自動車イ・ビョンジン取締役は、"アバロンのような大型セダンとシエナなど多目的車は米国で
で主に生産して海外各国で輸出しているので、韓国にも米国製が入ってくる"として、"しかしカムリのように日本製が
ありながら米国に輸入先を変えた場合は、関税恩恵などの色々な長所を考慮したものだ"と話した。
自由貿易協定が締結されていない日本製カムリは、韓国に輸入されると同時に8%の関税がかかるが、米国製カムリ
にはこれの半分水準である4%の関税だけが適用される。韓・米FTA発効5年目に入る2016年3月からは、関税が一銭も
かからなくなり、価格をさらに引き下げる余力ができる。ホンダコリア関係者は"最近数年間、日本円が大幅に動いて
いたが、ドル為替レートは相対的に変動幅が小さかった点も、米国製車両を大挙輸入することになった契機"と説明した。
◇米国車販売増加効果は微々
ドイツ企業も積極的に米国製車両を輸入している。韓・EU FTAが韓・米FTAより先に発効されたため、ヨーロッパ車も
関税恩恵と各種認証手続き簡素化恩恵を受けることができるが、サービス機能を簡素化した車を一度に大量に製造
できる米国製を輸入したほうが、原価を大幅に下げることができるためだ。フォルクスワーゲンが代表的な例であり、
フォルクスワーゲンコリアは昨年下半期から、米国製中型セダン パサートを輸入している。米国製にはドイツ製と違い
バイキセノンヘッドランプ、LED昼間ライト、駐車補助システム、パノラミックサンルーフなどが設定されていないため、
価格を従来より480万ウォンも安くすることができた。おかげで販売台数も3倍に増えた。
BMWやベンツといった高級車メーカーは、SUV主力市場である米国現地にSUV生産基地を置いていて、国内にも
ここで作ったSUV車両を輸入している。米国製BMW X3は今年国内で1200台あまりも販売されて、クライスラーの総
販売台数の半分に達した。
米国ビッグ3のGM(キャディラック)、フォード、クライスラーはこれという恩恵を受けられずにいる。昨年より販売台数が
増えたのはフォードだけだ。これらの輸入車にはカナダとメキシコ製の車両が相当数含まれていて、関税引き下げ恩恵
を受けられない場合もある。販売不振の米国企業は、今月も大々的な割引を行っている。クライスラーは代表セダン
300Cの高性能モデルとジープ グランドチェロキー3.6Lモデルを、それぞれ800万ウォンずつ引き下げると明らかにした。
KAIDAユン・テソン専務は"米国企業では効果が感じられない腹が痛いことだが、米国経済全体をおいてみれば現地
製造業の稼動率を高める面もあり、両面性がある"と話した。
(2/2) 以上です