【政治経済】平成床屋談義 町の噂その552

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486地球の裏側 ◆8.jiUYPnNgsU
>>445
情報が少なくて難しいけど、いつものように分析してみましょう。
一応、ここはジモティなんでね。w
まず栄福丸が名古屋から市川、JIA HUIが川崎から釜山ですから、伊豆半島から見て、栄福丸は左、
JIA HUIは右へ向かって動いています。そして通常なら、栄福丸が大島寄り、JIA HUIが伊豆半島
寄りの航路になります。(右側通行)両船ともこのルールで航行していたと仮定した場合、>>460の写真
は酷く不自然です。両船ともすれ違いは左舷を見せています。ところが、JIA HUIの右舷側バルバスバウ
に栄福丸の船首が食い込んだと思われる、亀裂があり、船首右舷側が破損しています。さらに、
写真からは亀裂が傾斜しているように見え、これは衝突時すでに栄福丸はJIA HUIの船首で押されて
傾いていたかも知れない事を示唆するものです。

こういう状況になるケースを想像してみましょう。
栄福丸がコースを変えてぶつかった場合:
JIA HUIの針路を横切ろうとして栄福丸がぶつかった場合、JIA HUIの「左舷」に傷ができます。また、
横切ろうとした栄福丸にJIA HUIがぶつかった場合、JIA HUIの船首には栄福丸の船首による傷はでき
ません。
JIA HUIがコースを変えてぶつかった場合:
栄福丸の針路を横切ろうとしてJIA HUIがぶつかった場合、船首の傷は出来ません。コースを横切ろうと
したJIA HUIに栄福丸がぶつかった場合のみ、船首の傷の説明が付きます。

さてここでぶつかった場所も重要です。大島内側の航路は伊豆半島との中間点付近を通ります。元町を
基点として西に11Kmというのは、中間点より大島に近いのです。仮に栄福丸がこの大島から11Kmの点をコース
20度に向かって航海していたすると、正常なコースです。そしてJIA HUIは正常なコースから外れています。
衝突の写真から、両船の交差角度は20度ほどと思われます。仮にJIA HUIがこの地点で正常なコース、210度から
20度東よりの190度コースを取った場合、神津島に危険なほど近づきます。そしてその先には銭洲岩礁が待って
います。大島西側を南下する場合、この220度というコースに大きな自由度はありません。西に振れれば、神子元
岩礁域、東に振れれば伊豆諸島、その先の銭洲と危険な場所だらけ。大島付近を220度で下り、石廊崎灯台
右舷90度に見てコースを270度に設定すれば安全に抜けられます。
逆に栄福丸が20度東に振れた場合、最悪大島に座礁する恐れがありますし、抜けても到達するのは館山付近で
酷い大回りになります。というわけで、入手可能な情報「だけ」ですとJIA HUIが通常コースを外れて航行
していた疑いが強いのです。