超大型コンテナ船受注、韓国を追う中国 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013081410592125948&sec=it1 技術格差が急速に縮小、海洋プラント事業でも成長目立って
中国の造船所が超大型コンテナ船など高価船舶を受注していて、国内造船所が緊張している。超大型
コンテナ船や海洋設備は韓国造船会社の専有物で見なされるほど、韓国と中国の造船所間で技術格差が
大きかったが、最近になってその格差が急速に縮小されている。
14日業界によれば、中国国営造船会社である中国船舶工業集団(CSSC)の江南集団重工業は、グループ
内の海運会社であるCSSCシッピングから、1万6000TEU(1TEUは20ftコンテナ1個の単位)3隻を最近受注した。
1万6000TEUは、中国の造船所で作られるコンテナ船で最も大きいものだ。超大型コンテナ船は現代重工業と
大宇造船海洋、三星重工業の国内ビッグ3業者がこれまで担ってきた船種だ。
大型造船会社の関係者は、"制限された空間に多くの荷物を積まなければならないだけに、高くても納期と
品質が確実な韓国造船所が外国船主に認められてきた"として、"今回の中国造船所の受注は自国内の
ものだが、今後の推移を見守る必要がある"と憂慮した。
浮遊式原油生産保存および荷役設備(FPSO)のような高価な海洋プラント分野でも、中国業者が急速に
受注を増している。英国の海運造船市況分析機関であるクラークソンによれば、FPSOやドリルシップなど
オフショア分野における韓国の今年上半期受注額は116億ドルだったが、同じ期間に中国は106億ドルを
受注した。韓国とほぼ対等な水準だ。
2011年には韓国が235億ドル、中国が121億ドル分を受注していたほか、昨年も韓国が219億ドル、中国が
127億ドルを受注するなど、1〜2年前までは2倍近い差があったが、今年に入って早く格差が狭まる様相だ。
業界関係者は"これまで国内大型造船所と主に取り引きしてきたヨーロッパの大型船主が、中国造船所とも
積極的に接触している"と伝えた。
これに先立ち中国コスコ大連は、5月に初めて建造したドリルシップを船主に引き渡した。このドリルシップは
中国の造船所で初めて建造されたものだ。ホン・ソンイン産業研究員は"韓国の造船会社が現在強みを見せて
いる海洋プラント分野も、国際的な需給変化に合わせてサイクルをよく確かめてみなければならない"として、
"親環境船舶など高付加価値船種を中心に市場を確保して、主導的な位置で造船産業を導いて出て行かな
ければならない"と指摘した。