【政治経済】平成床屋談義 町の噂その543

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977日出づる処の名無し
>>946
亀レスですが。

こういうのは、一つのキーワードを掘り下げていって、
そんで関連するワードや事象を芋蔓式にひっぱり挙げることで見つかります。
つまり、歴史の年表や歴史地図だけでなく、生活の一端まで垣間見ようという興味が導くんです。

今回のキーワードは『磚』です。センと読みます。
中国史に詳しいなら、古代の辺りで、「画像磚」として出てきたかと思います。

中国には、画像をレリーフのようにつくる技術として、
@彫像、レリーフ。石工の手作り
A青銅器。鼎などに見られる精緻な作り込み。
B画像磚。枠練りの枠に仕込んだり、瓦職人の手作り
がありました。
古代には青銅器が大変よく使われていて、春秋戦国時代までよく出土します。
しかし、秦代になるとパタリと廃って、磚や兵馬傭のような焼き物に取って代わられます。

これにも森林が実は関係していて、森林が無くなったために、
古代中国は「美術・祭祀のための青銅器」を捨てざるをえなかったんです。

中国史をやっているなら、古代の建築文化が秦漢を境に木造から石造や磚に取って代わったのを、
写真資料で見たこともあるかと思います。
黄河は古代には「河」の一字で表され、河といえば黄河でした。
いえ、古代にはあんな赤茶けて無く、湿地帯や川原をもつ、清く緑に溢れた大河だったのです。