国土部、アシアナ事故調査で米国NTSBに抗議書簡 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2013/07/14/2013071400228.html 国土交通部事故調査委員会が、米国サンフランシスコ空港で起きたアシアナ機の事故調査をしている
米国国家交通安全委員会(NTSB)に公式抗議書簡を送って不満を示した。
NTSBが異例の事故調査が進行される途中にマスコミ会見を数回開き、あたかも事故原因が操縦士の
過失にあるように方向付けをしていることに対する、問題提起の次元と見られる。
13日に国土部航空鉄道事故調査委員会はチョ・テファン委員長の名前で、NTSBホスモン委員長に“事故
調査は国際基準により、客観的に公正にしなければならない。事故調査関連情報を忠実に定期的に提供
してほしい”という、2ページ分の英文抗議ファックスを送っていたことが分かった。
これはホスモン委員長が8〜12日まで5回会見を開き、“操縦士の過失を注意深く見ている”や、イ・ガン
グク機長が事故機であるボーイング777を操縦したのは今回がやっと9回目、総43時間にすぎないと発表
するなど、今回の事故原因を操縦士の過失に重点をおくような方向をみせたことから、これを見過ごすこと
はできないという判断のためだと分析される。
その他にもNTSBは、飛行資料記録装置(FDR)、操縦室音声録音装置(CVR)分析内容などを異例的に
公開したが、これには世界最大の操縦士労組である民間航空操縦士協会(ALPA)の公式反発を呼び起こす
ほどであった。これらは逆に“当時色々な機能が正常稼動していなかったサンフランシスコ空港に対しても、
客観的な調査をしてほしい”とNTSBに要求するほどであった。
これに対しアシアナ ユン・ヨンド社長が米国現地で記者会見を開こうとしたが、NTSBがこれを制止した点も、
我が国の調査委員会が今回の抗議書簡を送ったことに影響を及ぼしたという分析だ。NTSBは、我が国調査
団が毎日会見資料を事前に共有してほしいと要請したが、これに対し対して要点数点だけを口頭で知らせる
簡単な形式で応対しながらも、アシアナ機乗務員が韓国報道機関と記者会見をしたことに対しては敏感な
反応を見せて韓国側を批判したりもした。
しかし今回の事故調査は、事故が発生した米国側の主導権の下進行されることが国際民間航空機構
(ICAO)規定なので、我が国政府はNTSBとの関係作りに苦心していると分かった。