自民、民主に誤算…国会最終日の展開
国会最終日の展開は、自民、民主両党にとって誤算だった。
採決を見送るはずだった安倍首相に対する問責決議が参院本会議で可決され、前日まで成立する見通しだった
電気事業法改正案など政府提出の4法案が一転して廃案に追い込まれたからだ。
民主党は当初、4法案の成立を優先し、問責決議の採決には応じない考えだった。海江田代表も26日朝の時点で
「国民生活に影響のある法律を通す」と語っていた。だが、みんなの党が問責決議の採決を優先するよう求めたことで
「時間切れ」による採決回避を描いていた自民党と民主党の思惑が狂った。結局、24、25日の参院予算委員会の集中
審議の首相欠席を「国務大臣の国会への出席義務を規定した憲法63条に違反する許し難い暴挙」などと非難した問責
決議の採決が先行し、賛成125票、反対105票で可決。決議を提出した生活の党、みどりの風、社民党に加え、民主、
みんな、共産、維新の会、新党改革の各党が賛成した。平田参院議長の不信任案は、野党などの反対多数で否決された。
問責決議に法的拘束力はないが、「問責の結果が出た以上、この内閣は認めない」(民主党の輿石東参院議員会長)として、
野党はその後の審議に応じなかった。第183通常国会は150日の会期を延長せず閉会し、野党議員の大半が衆院で賛成した
政府提出4法案のほか、外国資本による水源林買収を防ぐための水循環基本法案など議員提出法案2本、日中韓投資協定など
条約6本の計12本が、問責決議可決に伴い採決されず、廃案となった。菅官房長官は記者会見で「これだけ集中審議に
応じた内閣はない。問責決議は理解に苦しむ」と野党を批判した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130626-OYT1T01404.htm?from=ylist >民主党は当初、4法案の成立を優先し、問責決議の採決には応じない考えだった。
>だが、みんなの党が問責決議の採決を優先するよう求めたことで「時間切れ」による採決回避を描いていた自民党と民主党の思惑が狂った。
民ナノ党=小市民党