シェールガス開発が国内産業に不利益な4つの理由 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013060610064258722 製造業生産基盤弱化、主力産業競争力弱化、国内ガス市場独占構造、採掘技術不足
天然ガスより最大30%以上安いシェールガス開発が、国内産業界には特別な恩恵がなかったり、かえって
不利益を与えることになるという指摘が提起された。
大韓商工会議所(会長ソン・ギョンシク)が6日発表した、‘シェール革命が我が国の産業界に及ぼす影響と
政策対応課題’研究報告書によれば、シェールガス開発によって国際ガス価格が大幅に低くなっても、韓国
経済は▲製造業生産基盤弱化▲化学・鉄鋼など主力産業の競争力弱化▲国内ガス市場の独占構造▲採掘
技術不足にともなう海外シェールガス確保困難の4大要因によって、相対的に疎外されることになることが
明らかになった。
シェールガスは岩石層に閉じ込められているガスで、最近ボーリング技術が発展するにつれ生産が本格化
した。天然ガスより20〜30%ほど安く、採掘可能埋蔵量は59年分に達するとされている。天然ガス生産地が
中東とロシア中心である反面、シェールガスは中国(19.3%)と米国・カナダ(18.9%)に集中していて、エネルギー
供給市場に新しい構図が形成されている。
まずシェール革命震源地である米国では国際生産基地化への再編が進行中で、今後最大の採掘国は中国
に移転する可能性が高いという点が問題だとされた。報告書は"世界的に生産費用が低い地域での生産基地
一極化現象が大きくなっている"として、"製造業生産拠点として韓国の地位が弱まるほか、韓国企業もシェール
ガス生産国へ工場を移転することになりかねない"と指摘した。
化学業種をはじめとする主要産業の競争力弱化も、大きな要因だと分析された。報告書は"シェールガスを
原材料とする米国産化学製品の製造コストは、我が国の60%水準まで下がった状態"と評価した。石油化学の
基礎製品であるエチレン1tを作る時に、韓国は石油抽出物であるナフサを使用して製造原価が1000ドルに
達するのに対し、シェールガスを活用する米国は600ドル、天然ガスで作る中東は200ドルにとどまっていて、
ナフサを基盤とする化学産業の存在が根底から脅威を受けているということだ。
(1/2) つづきます
>>441 つづきです
鉄鋼業種ではシェールガス用鋼管需要増加は好材料だが、米国と中国の製鉄原価競争力強化によって、
悪材料のほうが大きいという分析だ。造船業種でも高付加価値液化天然ガス(LNG)運搬船の新規発注増加は
好材料だが、米国と中国のエネルギー自給により海上物流量が減少する展望なのにくわえ、原油ボーリングの
ための海洋プラント発注も急減するとみられ、悪材料も少なくないと予想される。
2017年から米国産シェールガスが国内に輸入される予定だが、国内の独占的市場構造と圧縮・物流費用の
ために、ガス価格引き下げ恩恵が発生する可能性があるのかどうかも不透明なことが分かった。20〜30%安い
米国シェールガス輸入にもかかわらず、既存物量との算術平均によって10%程度の値下げ効果がある展望だ。
値下げとガス供給円滑化のために直取引が可能になるように規制を緩和して、競争体制も導入する必要がある
という話だ。
実際にシェールガス利用が本格化した米国の産業用ガス価格は、2009年1TOEあたり227ドルから、昨年第3
四半期には154.8ドルまで下がったが、国内価格は同じ期間に532.8ドルから802.5ドルまで上昇した。ガス供給
構造を改善しなければ、価格差は一層拡大すると憂慮される。
シェールガス採掘技術が不足しているため、世界資源市場でシェールガスを確保するのが難しいという点も
問題と指摘された。報告書は"シェールガスは米国の他にも、中国とポーランドなどに相当量が埋蔵されている
が、開発は米国がほとんどの一人占めしている実情"として、"技術開発なしではシェールガス確保戦から疎外
されることになる"と伝えた。
パク・ジョンガプ大韓商工会議所常務は、"シェール革命時代をむかえて生産基地が資源保有国へ移転する
流れが明確だ"として、"今からでもシェールガス確保のために、政府と民間企業、公社などがコンソーシアムを
構成して海外鉱区を切り開く一方、シェールガス基盤石油化学設備に対する投資拡大、エネルギー多少費産業
の生産工程革新など、積極的な対応策を講じなければならない時だ"と付け加えた。
(2/2) 以上です
,(V) (V) 、
ミ( ゚w゚)彡 <そんな難しいことを考えずに、韓国が産油国になれば簡単に解決するのに。