>>242 呼ばれたみたいだから解説。w
元々、エクアドルにはレーダー早期警戒システムってのはありませんですた。エクアドルは元々
ペルーが仮想敵国ですが、ペルーの一番近い空軍基地、ツンベスからは最大都市グアヤキルまで
直線で160Kmほど、エクアドル最大のタウラ基地までも同等、海軍のサリナス基地などグアヤキル
湾を挟んだ対岸ですので、早期警戒システム自体があまり役立ちません。
探知は各基地のレーダーが個別に行ってますた。そして、そのレーダー(イスラエル製)の保守
はイスラエル系の企業が行って居たのですが、ベネスエラのチャベスがユダヤ嫌いで、それを真似
て、その企業を追い出しますた。
その代わりに中国企業と契約しますた。ところが、来たのはとんでもない連中で、それまで稼働
していたグアヤキルのジョアキン空港のレーダー、これは2004年くらいに更新したものですが、
それまで稼働しなくなった、等と言う事が起きました。幸いこのレーダーはエクアドル人技術者
が復旧させて事なきを得ています。
早期警戒レーダーは、2008年の中国からの借款に伴う紐付きです。これも大枚はたいて購入した
ものの、中国からの技術者レベルが低くて、ターンキー契約(レーダーが完全稼働した形で引き渡し)
を実行できず、エクアドル空軍(レーダーの使用者)に賄賂を贈ったりして、なんとか誤魔化そうと
してました。契約には罰則規定があって、引き渡しが遅れると契約企業は罰金を支払う事になります。
その罰金を逃れるべく、完工遅れの原因をエクアドル側に押しつけるための賄賂です。
空軍側も電力会社(CNEL)に停電をさせる、などいろいろ画策しましたが、流石に半年以上遅れても
稼働すらしないものを認めるわけにも行かず、今回のような結果になりますた。
問題は代わりのレーダーをどうするのか?です。もう誰もエクアドルを相手にはしてくれません。
おそらく今週、おいらと海軍とのミーティングがあるはずですが、主要な議題はそれでしょう。空軍の
管理から海軍の管理に移して、エクアドル国内企業として唯一軍用レーダー関連の実績があるおいらの
処に押しつける気だと思われます。金額と契約次第ですが、断ると思います。多分、日本のレーダー、
東芝か三菱のものを持ってこいだと思いますので。w