冤罪防止ソフト、サイバー攻撃保険…お守りまで 2013年4月7日
ttp://www.yomiuri.co.jp/net/news1/national/20130406-OYT1T00589.htm 「サイバー攻撃保険」に「冤罪防止ソフト」――。
ハッキングされて情報を盗まれたり、遠隔操作ウイルスに感染して誤認逮捕されたりと、インターネット犯罪の脅威が身近になる中、その対応商品が人気を呼んでいる。
とはいえ、絶対の安全はないのがネットの世界。不安を反映してか、神頼みの「ITお守り」までが売れている。
◆高まる需要
「先月下旬に韓国がサイバー攻撃を受けてから、問い合わせが殺到して……」と話すのは、保険商品「サイバーエッジ」を昨年12月に発売したAIU保険(東京)の担当者。
企業がサイバー攻撃で被害に遭った際の費用を補償する保険だ。
例えば、侵入経路を特定するためのデジタル鑑識の作業費や、情報漏えいで損害賠償を請求された場合の支払金、業務が中断した期間の逸失利益――などが補償される。
補償限度額を5億円に設定した場合の保険料は年400万円前後で、通常の損害保険の3倍近いが、「それでも需要はあるはず」と担当者。
2011年に最大1億人分の個人情報が流出したソニーの場合、補償などの費用に100億円がかかっており、いったん被害が発生すればその金額は莫大(ばくだい)になる。
「今年中に100件の契約が目標」と、担当者の鼻息は荒い。