[内需コリア]内需、GDP寄与度ゼロ 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013021211090153283 昨年の国内総生産(GDP)で、国内企業の内需寄与度が事実上ゼロに近いことが分かった。
12日韓国銀行によれば、昨年のGDP成長率は内需不振などで2.0%に終わった。世界金融危機の影響で0.3%
成長に終わった2009年以来、最も低い成長率だ。このうち内需の寄与度は0.7%ポイントだった。
これは前年比で半分ほど減った数値で、2010年と比べると2.9%ポイントも低い。GDPが6.3%ポイントと4.8%ポイ
ントを記録した2010年と2011年の場合、内需寄与度はそれぞれ3.6%ポイントと1.3%ポイントに達していた。
GDPに占める内需がますます減少しているのは輸出競争力が強化された面もあるが、内需市場が停滞した
影響が大きい。さらにこの0.7%ポイントという寄与度も国内企業より海外企業に依存したもので、これを除けば
GDPに占める国内企業の内需寄与度は事実上ゼロだというのが、専門家の見解だ。
イム・チン韓国金融研究院博士は"昨年の場合、不確実性が高まったために企業の設備投資が減り、投資
部門が大きく縮小したことから、経済成長での内需寄与度がほとんどゼロ水準に留まることになった"として、
"内需市場が豊かでなければ、結局経済成長は大きく下落する危険が高い"と話した。
国内企業が投資によるブランド育成よりも、容易に事業をすることができる海外ライセンス導入に重点を置いて
いるため、これらが内需に占める比率はますます高まっている。国内企業が国内市場で停滞している間に、国外
企業が内需市場を拡大して成長を導いたわけだ。これはロイヤリティー支給拡大につながり、国外企業だけを
助けているだけでなく、内需産業の基礎体力不良を招くという憂慮の声が多い。
国内ファッション産業を導いている、アウトドア部門1位のノースフェースはライセンスブランドだ。ノースフェース
をライセンスで運営しているゴールドウィンコリア(ヨンウォン貿易)は、ロイヤリティーとして売り上げの5%を、デザ
インなどに対する手数料として売上の7%を支払っている。
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>>57 つづきです
昨年ノースフェースの売上は6450億ウォンだったことから、ロイヤリティーだけで322億5000万ウォンが国外へ
渡ったわけだ。スターバックスやアウトバックステーキも国内企業が海外ライセンスを導入して、市場シェア(MS)で
圧倒的成果を出しているブランドだ。
内需市場の国外ブランドへの依存は、さらに深刻化するものと見られる。'クンヘノミックス'と呼ばれる次期政権の
経済政策基調である経済民主化は、大企業と中小企業間の共生と分配に集約されるが、国内進出したグロー
バル企業は経済民主化でも例外とされている。外国企業との逆差別によって、国内企業の競争力弱化を招くと
いう憂慮が起きているのもこのためだ。
特に国内企業が規制という鎖で足止めをくっている間に、外国系企業およびライセンス導入した企業は国内
市場掌握力を高めていきつつある。代表的な例が大型マート規制だ。大型マートと企業型スーパーマーケット
(SSM)を対象に月2回休業の義務化と伝統市場半径1キロメートル以内の出店を制限して、国内企業だけに鎖を
はめた。これまで米国系大型マートであるコストコは莫大な利益を得ているほか、日系スーパーのトライアル
(トラボックス)とバローは新規出店を増やした。
キム・ヨンシン韓国経済研究院公共政策研究室博士は、"輸出がうまくいって企業の利益も増えているのに
成長が停滞しているということは、それだけ偏重された成長をしているという反証だ"と指摘した。 彼は引き続き
"内需を活性化させる対策で、資本や人為的に競争を阻害する部分では、国内と国外企業間で公正な競争を
損なうことは規制しなければならない"と強調した。
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