【利益優先】統一教会、平和自動車を北朝鮮に売却「利潤がないから」

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5キュア好雄兄 ◆e.MY6XgnM2GE
世界日報 平成3年(1991年)12月7日 社説

11月30日から北朝鮮・平壌入りしていた世界基督教統一神霊協会(統一教会)創始者、文鮮明師は6日、金日成主席と会談した。

世界的宗教指導者であり、保守勢力のリーダーである文師が、頑迷な社会主義(主体思想)を守る国家のリーダー、
金主席と会談したのであるから、われわれはこの両者の会談は画期的な出来事であると考える。

これまで、韓半島の統一のために、韓国政府はさまざまな努力をしてきた。
また北朝鮮の統一への方法手段については異論もあろうが、統一そのものを目指してきたことは事実である。
韓半島の統一は韓民族の悲願である。これを抜きにして今回の文師の訪朝と金日成主席との会談の意義は理解できない。

会談の内容は、5日に文鮮明師と尹基福・朝鮮海外同胞援護委委員長(祖国平和統一委員会副委員長)との共同声明をベースに、
1.数年内に韓半島を統一すべきである
2.来年中に南北の離散家族のため双方が合意する場所に面会所と書簡交換所を設置
3.少年少女の芸術団の相互派遣
4.核エネルギーは平和目的のみに使用
5.米国の招待があれば金主席は訪米の用意がある
などといった点について話し合われた。

ここでわれわれは文師の訪朝と金日成主席との会談について、具体的に評価してみよう。
まず考えられることは、これまで政府間で南北統一について接触が重ねられてきたが、
南北統一についてのパイプが民間レベルでできたことを意味するのである。

そして、南北統一は夢ではなく、現実のものとして捉えることのできる射程に入ったということだ。

分断された国家やいがみ合う二国が関係を改善していこうとすれば、
政府間レベルとともに民間レベルでの交流を積み重ねることが、相互の不信感を払拭していく地道な手段であることは間違いない。

かつてわが国でも中国との交流は「ピンポン」から始まった。

少年少女の芸術団の相互訪問が実現し、離散家族が対面すれば、互いの実情を理解し合い、
統一への国民交流を促進することができるのではないか。
6キュア好雄兄 ◆e.MY6XgnM2GE :2012/12/19(水) 22:47:41.69 ID:/Mvs3BRO
ここで、注意を喚起しておかなければならないことがある。
文師は昨年4月、モスクワで「世界言論人会議」「世界平和のための頂上会議」を主催し、
その間ゴルバチョフ大統領と会談した。

その時は、同大統領は、すでにペレストロイカ(再編)、グラスノスチ(公開)などの政策を掲げて実行していた。
同大統領のこうした政策を文師は支持する一方で、ソ連に宗教の必要性を説き、青少年の教育の大切さを訴えた。

これにソ連側がこたえて、今日ソ連の学生多数が米国で、文師の思想を勉強していると聞く。

文師訪ソの前後、ベルリンの壁は崩壊し、東欧は瞬く間に民主化していき、
ソ連自体が共産主義を放棄するに至った。

文師の訪ソは名実ともに目に見える形となって現れ、世界平和に向けて大きく前進していったのである。

しかし、今回の訪朝は、北朝鮮が開放に向かうことを先取りしたようなもので、いわば「約束手形」を切ったようなものだ。
先の文師訪ソと今回の訪朝は状況が違うと言って良い。
変化はこれから起こるのである。今後の北朝鮮の姿勢の変化に注目したい。

文師は宗教指導者であるとともに、共産主義の克服を訴え、世界的な運動を展開してきた勝共運動の指導者でもある。
その人を北朝鮮が受け入れるということは、すでに同国内部で何らかの変化が起きてきたことを意味するものだろう。

「北」には「北」の狙いがあるはずだ。
冷戦構造が崩壊した後、世界的に民主化の潮流が定着している中で、これ以上孤立化を深めることは得策でないとの判断があり、
文師を招待することにより、西側、特に米国とのパイプをつくりたいと考えているのではないか。
7キュア好雄兄 ◆e.MY6XgnM2GE :2012/12/19(水) 22:49:01.57 ID:/Mvs3BRO
ここで注目したいことは、南北統一が現実性を一歩強めたものとなった今、その南北統一は民族の自決だということである。
その意味では、日本が単独で北朝鮮との間で国交正常化を進めることは意味をなさなくなる。
むしろ、韓国と北朝鮮との間の統一への枠組みを越えるのではなく、背後にあってわが国の役割に徹するべきである。
したがって日朝国交回復は時期尚早であると言えよう。

文師が世界的に展開する統一運動は、崩壊した共産主義国を救済し、
そのうえ共産主義を己の生きる糧としてきた共産主義者の魂の救済をも目指している。

そして、現在、家庭の崩壊、個人主義の行き過ぎによるエゴイズムの蔓延の危機にある
米国はじめ資本主義陣営にも、文師の運動の輪が広がっている。
文師は民主主義は崩壊の岐路に立っていると予言すらしている。

このような世界的視野に立つ文師のビジョンと運動に今後とも注目したい。

世界日報 平成3年(1991年)12月7日 社説