MB政府がそそのかした'グリーン成長'、かえって企業の重荷に 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2012121811502479808 命令式投資促進、経済政策が毒に
2008年8月15日、李明博大統領は光復節祝辞で'低炭素グリーン成長'を新しい国家ビジョンとして打ち出し、国内財界
は一斉に関連事業に進出し始めた。代表的だったのが、電力使用量を大きく減らすLEDと太陽光、2次電池事業だ。
2年が過ぎた現在、財界は低炭素グリーン成長の罠にかかったとしても過言ではない。関連事業に飛び込んだ大企業
は、LED、太陽光、2次電池事業などで大きな損害をこうむっている。中小企業では姿が消えた事例も少なくない。
専門家は、政府のビジョンに従った企業が大きい被害を受けたこのような現象に対して、'トップダウン'方式経済政策が
もたらした副作用だと診断した。バラ色の展望だけを前に出して財界の投資を促し、命令命令式で経済政策を思うままに
した余波が大きいという話だ。資本力が強い大企業は、グリーン成長事業に莫大な投資をしても本来位置を失うことなく、
今後の市況の改善を待つことができるが、すでに消えた中堅企業を戻すことは難しい。
財界関係者は"最も大きい問題は、トップダウン方式の無条件な政策命令だ"として、"次期政府が国家経済の大きな
構成を整える経済政策を樹立する時には、財界と緊密な協議を通じて合意点を見出す作業をしなければならないだろう"
と話した。
18日財界によれば、全政府と財界で推進した低炭素ぐりーン成長事業の相当数で、慢性赤字、業界状況悪化などで
苦戦をまぬがれず、関連事業に飛び込んだ一部企業では、企業の存続までおびやかされている。
イ・ゴンヒ三星電子会長は2010年の社長団会議で、太陽電池・自動車用電池・LED・バイオ製薬・医療機器を5大有望
新事業に決めた。2020年までに5大有望事業にのべ23兆3000億ウォンを投資する計画も明らかにした。バイオ製薬と
医療機器を除いた3つが、政府の低炭素グリーン成長に基調を合わせものだった。
2年が過ぎた現在、5大有望新事業のうち、事業部に拡大再編されたのは医療機器部門にとどまる。バイオ製薬の場合、
事業初期から相当な時間が必要になると見られていたが、問題の太陽電池、自動車用2次電池、LEDなどグリーン成長
関連事業で、すべてが不振を免れなくなっている。
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>>426 つづきです
LGグループも昨年、2015年までの5年間に太陽光、LED、水処理、電気車部品などに8兆ウォンを投資する、'グリーン
新事業'中長期戦略を策定した。しかし、わずか1年で危機が訪れた。電気車普及が遅れ、米国バッテリー工場は完成
したラインを稼動することもなくなり、そのまま放置されている。
太陽光事業で関連系列会社の実績を大幅悪化させたしLGイノテックの場合、主力部門のカメラモジュールは善戦して
いるが、LED事業の損失は四半期ごとに増える赤字のドロ沼で苦しんでいる。
ポスコでも、2009年に燃料電池と風力、海洋エネルギー、生活廃棄物燃料化など低炭素グリーン成長事業へ、2018年
まで7兆ウォンを投資すると明らかにして関連事業進出を始めた。しかし主力の鉄鋼産業の市況が縮小してしまい、
非主力事業を全て売る構造調整の真っ最中だ。
斗山(トゥサン)グループと韓火(ハンファ)グループも、太陽光とLEDなどに莫大な投資を断行したが、別段成果を出せ
ないままにいる。
しかし、これら大企業に幸いなのは、投資を拡大して今後近づくグリーン成長時代を待つことができる余力があるという
点だ。グリーン成長に飛び込んだ中堅企業は、この3年間に累積した赤字を耐えられずに消えた。一時100社以上に
達したLED関連企業の大半は消えたり中国へ向かい、太陽光事業を進めた中堅企業中ではOCIをはじめとする一部業者
だけが命脈を維持しているだけだ。
このような状況は、世界経済危機でグリーン成長の優先順位が下がった影響が最も大きい。新たな成長動力を育成
しなければならない時期に主力事業の危機が迫って、危機を招いた影響もある。
財界高位関係者は"政府がグリーン成長政策をキーワードで前に出しながら、関連恩恵のほとんどは大企業が占めた"
として、"資本力が強い大企業であれば、数年間事業が停滞しても競争力を維持できるが、政府の支援も不足して慢性
的な赤字に苦しめられた中堅企業は、相当数が消えてしまった"と話した。
(2/2) 以上です