日本自民党圧勝で自動車輸出環境悪化する 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2012/12/17/2012121700956.html 16日行われた日本の総選挙(衆議院選挙)で、圧勝をおさめた自民党が強力な景気浮揚対策を実施すると予想され、
韓国企業が輸出環境変化に備えなければならないという分析が出てきた。
KOTRAは17日に‘日本総選挙展望と我が国に及ぼす影響’報告書で、“日本自民党は景気浮揚のために強力な量的
緩和政策(中央銀行が債権を買い入れて市中に通貨を供給すること)を実施すると見られ、これに伴い、日本経済が円安
基調に移行するだろう”として、韓国企業が備えなければならないと話した。
世界市場で我が国の商品が善戦できた要因の一つは、数十年間続いた円高現象のおかげだ。ドルに対するウォンの
価値は低く日本円の価値が高いために、世界市場で韓国商品は日本商品より価格競争力が高く、これが韓国企業の
輸出原動力として作用したのだ。しかし、日本政府が金融を緩和して市中に多くの資金を供給したことで状況が変わった。
日本円の価値が落ち始めたのだ。
問題は景気浮揚を強調する自民党が今回の総選挙で圧勝して、円安基調がさらに強く維持されることになるという点だ。
KOTRAは、日本政府が公共投資を拡大して経済活性化政策を出すと展望していて、今後10年間に200兆円の資金が
投じられると予想した。日本の主な経済研究所は、総選挙直後の円相場は1ドル83〜86円水準に、2013年4月には84〜
87円まで下落して、来年12月には86〜90円まで円安が進むと展望している。
KOTRAは“ドルに対しウォンが強気を見せている中で日本円が劣勢を見せれば、韓国製品の対日輸出は打撃を受ける
だろう”と指摘して、特に日本企業と激しい競争を行っている我が国の自動車輸出環境が厳しくなると予想した。円安で
我が国の自動車製品の価格競争力が低下するためだ。
逆に鉄鋼と機械、自動車部品輸出は好調を見せると期待される。日本の専門家は“自民党執権になれば、鉄鋼と機械
産業需要が増加して、海外企業への供給機会が拡大する”と展望してきた。景気浮揚対策が実施されれば、経済が多少
回復して自動車や産業機械など製造業分野の鉄鋼需要が拡大し、公共投資拡大で建築土木分野需要も増える。自動車
部品は円安によって日本完成車の輸出が拡大することで、韓国産部品に対する需要が増えると予想される。