>>416 つづきです
各原発現場では、実際の納品の有無を確認する調査を併行する。しかし関連書類がほとんど電算化にされておらず、
偽造品質認証書による納品が正確に何件あるのか把握すらままならないのが実情だ。一部では、韓水原が内部不正を
隠すために、故意に電算化を遅らせたのではないかと指摘されているほどだ。安全委関係者は"検証時に付属書類が
最大100ページも添付されている場合もある"として、"少なくとも数十万件の書類を手作業で調査している"と話した。
安全委は27日、現在まで海外認証業者12社が品質認証書を発行した部品に対しては、全数調査をほとんど終えた
状態だ。その結果、12の認証業者のうち3社から"私たちが発行したことがない証明書が使われた"という回答を得た。
安全委は、国内認証業者が発行した品質認証書偽造に対しても全数調査をする方針だ。ここでも偽造事例が出てくる
可能性を、全く排除することはできない。
品質認証書類が偽造された部品は、実際に原発に設置されている。霊光(ヨンガン)3〜6号機、蔚珍(ウルチン)3・4
号機の計6機だ。古里(コリ)原発などでは納品されたものの、実際に設置されていないことが確認された。韓水原は
このうち霊光5・6号機だけを停止させて問題部品を交換している。
安全委は"品質認証書が偽造された部品の大半は、ヒューズやリレー、スイッチなど一般産業体でも使われる汎用
部品なので、原発の安全に致命的な核心部品は殆どない"と説明した。その数が多くなければ、原発を稼動しながら
交換することが可能だということだ。ただし霊光5・6号機は偽造部品数が多く、稼動を停止しての部品交換が避けられ
ないという説明だ。
現在まで、少なくとも3ヶ所の海外認証業者名義の品質認証書類が偽造されていたことが分かった。安全委や韓水原は
これを、'誰がいつどのように偽造したのか'全く把握できずにいる。書類だけでは仲介業体が偽造したのか、納品業者が
偽造したのかわからない。韓水原内部が関与していた可能性も全く排除することはできない。この部分は韓水原の捜査
要請を受けた検察が明らかにする部分だ。検察の調査結果次第では、事態ははるかに深刻に拡大する可能性もある。
(2/2) 以上です