KDI、今年成長率2.2%、来年3.0%に下方修正'L字型' 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2012/11/25/2012112500190.html http://image.chosun.com/sitedata/image/201211/25/2012112500186_0.jpg 今年0.3%ポイント、来年0.4%ポイント引き下げ
“輸出鈍化・投資不振”、為替レート7%切上げ‘非常’
“政府、財政さらに緩和して基準金利追加引き下げが必要”
国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)は、今年の我が国の経済成長率展望値を2.5%から2.2%に下方調整して、
来年展望値も3.4%から3.0%に下げた。内外の不景気が予想よりさらに深刻で、年間成長率が我が国の潜在成長率
(3%台中後半)に至らない低成長基調が当分続くという判断だ。いわゆる‘L字型’または‘ナイキ’成長パターンが避け
られないということだ。KDIはこのような展望を基に、政府は財政政策を積極的に拡大する必要があり、通貨当局は
金利引き下げなど、通貨緩和政策に乗り出さなければならないと強調した。
KDIは26日'2012下半期経済展望'で、今年と来年の成長率展望値を2.2%と3.0%へと、9月の展望値からそれぞれ0.3%
ポイントと0.4%ポイント低くした。今年第3四半期と第4四半期の成長率展望値は1.6%と2.1%で、それぞれ0.6%ポイントと
0.4%ポイント下方調整した。来年の成長率は上半期2.2%、下半期3.7%で‘上低下低’の流れを見せると予想した。しかし
来年下半期の成長率は、今年下半期の成長率不振にともなう基底効果を含んでいるため、来年下半期を楽観的に
見ているわけではない。KDIは“前期比で比較すると下半期の流れ(1.1%)は上半期(0.9%)と似ている”と話した。
KDIの今年の成長率展望値は、先月展望値を大幅に引き下げた韓国銀行(3.0%→2.4%)より低く、最近出てきた展望
としては最低だった金融研究院(2.2%)と同じ水準だ。来年展望値は金融研究員(2.8%)に次いで最も低い。毎年5月と
11月に経済展望を発表するKDIは、今年5月には官民あわせて最も楽観的な展望を提示していたが、9月に異例の
成長展望引き下げを発表して、悲観的な見方をしている。
KDIが成長率展望値を下方調整したのは、世界経済の不振により輸出鈍化傾向が続いて、投資が振るわないと見た
ためだ。また、ドル・ウォン為替レートの切上げ(ウォン高)速度は、来年はさらに強くなると予想した。切上げ率は既存の
5%から7%に上方修正した。もし年末に1ドル1080ウォンで取引を終えるのならば、来年には1000ウォンまで迫ることに
なる。来年の国際原油価格はドバイ油基準として1バレルあたり年平均100ドルと推算した。
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投資と消費など内需展望は、今年と来年の両方を下方調整した。設備投資は今年横這いを見せて、来年は5.3%増える
と見た。以前の展望値から、それぞれ2.9%ポイントと0.2%ポイント低くした。民間消費は今年1.7%、来年2.7%増加すると
展望して、それぞれ0.2%ポイントと0.7%ポイント下方調整した。消費者物価上昇率は今年2.2%と来年2.3%、失業率は3.3%と
3.2%と予想した。
商品輸出(物量基準)は今年3.6%、来年6.9%増加すると推定した。今年は第3四半期の回復傾向を反映して、以前の
展望値から0.9%ポイント上方修正したが、来年は1.6%ポイントも低くした。経常収支黒字額は今年377億ドル、来年は304億
ドルと予想した。来年の商品収支は物量は増加するがウォン高にともなう単価下落によって、今年同水準の350億ドル
前後を記録して、サービス収支は旅行収支赤字が大きくなって赤字転換すると見通した。
KDIは、国外ではユーロ圏危機拡大と米国の財政の崖、国内では不動産景気低迷にともな不況の深刻化を、今後の
危険要因に挙げた。
KDIは、"政府が来年は追加的な総支出拡大を考慮するなど、景気対応力を高める方向で財政政策を運用しなければ
ならない“と明らかにした。ただしマクロ経済が正常化した以後には、財政健全性を金融危機以前の水準まで回復する
ための努力を強化しなければならないと付け加えた。通貨政策に対しては”金利を追加で引き下げて、景気不振に積極
的に対応しなければならない"と明らかにした。物価上昇圧力が高くなく、家計負債増加傾向が鈍化して、金利引き下げ
負担が減った状況だと診断しながら、金利引き下げは対内外金利差を減らして、急激な資本流入も緩和すると見通した。
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