韓銀“貯蓄銀の預金保護限度5000万ウォンから引き下げるべき” 【聯合ニュース 東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20121031/50520056/1 預金者保護制度に対する、根本的な再検討が必要だという分析が提起された。貯蓄銀行の預金保護限度を引き下げ、
預金保険基金の損失額は公的資金で埋めるべきだという主張だ。
韓国銀行は31日国会に提出した'金融安定報告書'で、預金者保護制度が"預金者が貯蓄銀行への預金を安易にさせ、
貯蓄銀行のハイリスク投資行為を誘発して貯蓄銀行不良をもたらすことになる"と明らかにした。
預金者保護制度とは、貯蓄銀行など金融機関が不渡りを出した時に預金保険公社の預金保険基金で、1人あたり最高
5千万ウォンまで預金額を保証するものだ。小額預金者を保護し、預金大量引き出し(バンクラン)拡大を防止するなど、
必要性が高い。
しかし韓銀は、"昨年の貯蓄銀行大規模不良の背景には、預金者保護制度下で低い費用で(貯蓄銀行が)容易に資金
調達ができた問題点があった"と指摘した。預金者が5千万ウォン以下を貯蓄する時には、金融機関の信用状態を確かめ
る必要がなくなるためだ。実際に韓銀が分析した結果、5千万ウォン以下の預金者は不良リスクを考慮せずに、金利水準が
高い貯蓄銀行を選択していた。
韓銀はまた、預金者保護制度が貯蓄銀行の過度なハイリスク選好行為を産むと主張した。昨年不良化した貯蓄銀行は
相対的に高い金利で5千万ウォン以下預金者をかき集めたが、貯蓄銀行はこれをハイリスク資産に積極的に投資したと
いうことだ。
さらに大きな問題は、これにともなう預金保険基金の安定性低下だ。2003〜2011年までに預金保険基金貯蓄銀行
アカウントの累積赤字規模は14兆6千億ウォンに達する。これは、銀行、保険、証券などその他アカウントの累積黒字9兆
4千億ウォンを大きく上回る。韓銀は"貯蓄銀行アカウントの借入額は最短でも15年かけて預金保険料で償還することに
なっているが、その期間に追加不良が発生すれば、外部支援なしで預金保険基金が正常に使命を果たしにくいだろう"と
見通した。
韓銀は預金者保護制度に対する全般的な手入れが必要だと見た。このため▲公的資金を投じて預金保険基金を整理
して▲元利金の一定比率だけを保障したり貯蓄銀行預金保護限度を漸進的に縮小する一方▲貯蓄銀行別不渡りリスクを
反映した、差別保険料率制度を導入しなければならないと韓銀は提言した。