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[国政監査] '貯蓄銀行のせいで'…預金保険の累積赤字10.2兆ウォン　【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2012/10/15/2012101500586.html

　銀行など金融機関が預金を償還できない時に備えて用意した預金保険基金が、8月末の時点で10兆2000億ウォンの
累積赤字状態にあることが分かった。昨年から20行の貯蓄銀行が営業停止にあい、これら貯蓄銀行の構造調整基金
として預金保険公社が18兆2000億ウォンを支援したためだ。

　15日、預金保険がキム・ヨンファン議員(民主統合党)に提出した国政監査資料によれば、預金保険は昨年から今年
5月まで、貯蓄銀行構造調整のために18兆2000億ウォンを支援した。資金調達は債権発行が15兆7000億ウォン、アカ
ウント間借入1兆8000億ウォン、政府財政融資1000億ウォン、その他保険料収入6000億ウォンなどでなされた。

　キム議員は“預金保険は昨年、‘貯蓄銀行構造調整特別アカウント’を作り、貯蓄銀行構造調整で15兆ウォンが必要
だと予想していたが、5月に貯蓄銀行4行が追加で営業停止されたために、予想金額が22兆5000億ウォンに増えた”と
して、“来年以降に貯蓄銀行が追加で退出されれば、支援金額がさらに増えるだろう”と話した。

　このように貯蓄銀行に対する支援金額が大きくなったため、整理資金の財源である預金保険基金の累積赤字も急増
している。2010年末には5兆5000億ウォン黒字だった預金保険基金は、昨年末には5兆2000億ウォン赤字に切り替え、
今年8月には累積赤字が10兆2000億ウォンに増えた。

　キム議員は“預金保険基金は、金融機関不良に備えて金融市場の安定を企てる資金なのに、累積赤字幅が大きく
なっているのは深刻な事態だ”として、“今後の貯蓄銀行追加退出時には天文学的な資金が必要なので、政府と金融
業界が対策を用意しなければならない”と主張した。

　預金保険基金は、銀行、金融投資会社、保険会社、貯蓄銀行など預金性金融機関から受け取る保険料でまかなって
いる。この基金によって預金者1人あたり元利合計5000万ウォンまで保護されている。8月末現在の預金性金融機関は
320社あり、保護対象金額は1358兆ウォンだ。