58度… 53度… 43度…暖炉になったアパート 【東亜日報】
http://news.donga.com/Society/New2/3/03/20120809/48478882/1 http://news.donga.com/IMAGE/2012/08/09/48478907.1.jpg 猛暑で熱した建物で記者が直接温度測定
ソウル麻浦区(マポグ)城山洞(ソンサンドン)のAアパートに住むチョン・ミンギ氏(32)は、6日夜シャワー浴びていて
びっくりした。なにげなく触れた壁が、まるでオンドル部屋の床のように熱を帯びていたためだ。家の他の壁も熱いのは
同じだった。チョン氏は“壁がこのように熱を吹き出しているとは思わなかった”として、“以前はエアコンを消しても二時間
程度は涼しさが維持されたが、最近はエアコンを消すとすぐに汗が出る”と話した。
連日続く猛暑で建物に熱がこもり、日が沈んだ後も‘火だるま’になっている家が多い。暑さを避けて家の外へ‘避難’と
いう人々も少なくない。
7日午後、東亜日報取材チームがチョン氏のアパートの壁の温度を測定した結果、外側壁は53.1℃で、この日昼の最高
気温35℃より18℃も高かった。内側壁でも43℃あり8℃高かった。このように高い壁体の温度は、今夏の猛暑で夜に室内
温度を高める主犯だ。通常外気温が下がれば、昼間日光に熱せられた壁の熱は室外に放出されるが、最近はあまりにも
夜の外気温が高いため、壁の熱の大部分が室内に放出されている。ソウル地域の昼の最高気温は、最近一週間35℃を
上回っていて、夜の気温が25℃以上ある熱帯夜現象も先月28日から12日間続いている。
良い家の一番の条件とされる南向きの住宅は、このような問題がさらに深刻だ。南向アパートは、主に南側に大きい窓が
ある。冬には南側の窓を通じて太陽の光を長く受けて寒さを和らげるが、南東の風が吹く真夏には熱気に正面そ向く格好に
なる。反対の北側には出入り口と小さい窓だけの場合が多いため、熱気が抜けずに室内に閉じ込められることになる。
南側の大きい窓側に主に設置されるエアコン室外機も、室内空気を暑くする原因になる。夏の南東風が室外機の熱を
室内に向ける役割をするためだ。嘉泉(カチョン)大室内建築学科チェ・ソンス教授は、“南向きの家で南側の窓にエアコン
室外機を設置するのは、アパートにホットパックを付けているようなもの”と説明した。
住宅商店複合型アパートも暑さを呼ぶ住宅だ。建物の構造上、中央が空間になった‘□’型である場合が多いが、この
ような構造が風の流れを遮るためだ。明智(ミョンジ)大建築学部キム・ワンジク教授は“建物の中に集められた空気が抜け
出ることがないため、室内温度を高めることになるだろう”と分析した。