[貧しい町内社長]自営業者の国民年金加入わずか16.3%、老後の見通しさらに暗く 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy/3/01/20120626/47288260/1 http://news.donga.com/IMAGE/2012/06/26/47292390.1.jpg http://news.donga.com/IMAGE/2012/06/26/47292392.1.jpg 滞納率高いが、把握すらできず
シン・ガンソン(仮名・60)氏は1998年に銀行からおよそ3億ウォンを借りて、釜山(プサン)で大衆浴湯を開いた。しかし
毎月300万ウォン近くの利子を支払うために従業員を雇うことも出来なかったうえ、開業から2年もすると近くに浴場が
3ヶ所もできたために経営が悪化した。その後利子が支払えなくなり浴場は競売にかけられ、シン氏は金融債務不履行
者(旧 信用不良者)になってしまった。彼は現在、小さな部屋を借りて、一人で身体矯正の仕事をしている。シン氏は
“生活が苦しくて健康保険料を8年間払えなかったし、国民年金納付も意欲さえ出ずにいる”とため息をついた。
25年間塗装業を営んでいたユ・ビョンヨル(仮名・61)氏は、一日に一人のお客もこない日が続いたため、2年前から店を
閉めて、日雇いで塗装を請け負って一日6万〜9万ウォンを稼いでいる。ユ氏は“私のような人に、国民年金や老後資金
は別世界の話”と話した。
日々商売をして稼いだ金で生計をたてたり借金を返している自営業者にとって、国民年金は‘別の世界のこと’だ。統計
庁が昨年8月発表した経済活動人口調査などによれば、自営業者568万人のうち国民年金未加入者は33.1%(188万人
あまり)に達した。賃金労働者1751万人では未加入者が4〜9.7%(70万〜170万人あまり)であることと比較すると、最大8倍
以上多い。不安定な所得と頻繁な創・廃業のために自営業者の滞納率が高くならざるをえない点を考慮すれば、事実上
国民年金に未加入と同然な自営業者の比率は、半分を大きく上回るものと見られる。現在国民年金公団と国民年金徴収
業務を統合管理する国民健康保険公団は、自営業者の国民年金滞納率がいくらなのか把握さえできていないのが実情だ。
結局自営業者の相当数は、賃金労働者が国民年金を受け取る老後も仕事をして、ようやく生計を維持することになる。
全自営業者のうち306万人(53.87%)が50代以上で、まもなく老年期に入り込むがほとんどであるのに、国民年金加入
期間が短かったり加入していないために、老後の生活が貧しくなることは避けられない。
生計の維持が難しいため‘副業’で食堂の仕事などをしながら、一歩遅れて国民年金に加入したために、一ヶ月あたり
の受給額が10万ウォンほどにしかならない場合も多い。慶南(キョンナム)昌原(チャンウォン)で13年間衣料リフォーム
店を営んでいるカン・ヒジャ(仮名・55・女)氏は、2002年に近くに出店したデパートに衣料リフォーム店が出店したため、
カン氏の店周辺の商圏が没落してしまい売り上げが減ったため、2年前から午前6時〜午後3時には近くの会社にある
社内食堂で調理の仕事をしている。この時初めて国民年金に加入したが、加入期間10年を満たしたとしても受給額は
月17万ウォンにしかならない。