4ヶ月連続不況型黒字、輸出対輸入比さらに大幅減少(2報) 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2012/06/01/2012060100785.html 韓国経済が、輸出額が減りながら輸入額がさらに大幅に減少する‘不況型黒字’から抜け出せずにいる。
最近のヨーロッパ発経済危機に中国景気のソフトランディングの可能性が重なったために、国内消費心理
まで大きく萎縮したためだと分析される。
知識経済部は、5月の国内企業の総輸出額が昨年同期比0.4%減少した472億ドル、輸入は1.2%減った448億
ドルをそれぞれ記録したと、1日明らかにした。輸出額から輸入額を引いた貿易収支は24億ドル黒字で、4ヶ月
連続黒字を記録した。
ただし4ヶ月連続で黒字基調を維持したものの、これは輸入額が大幅に減って現れる典型的な不況型黒字
だという分析だ。実際に輸出額と輸入額を合計した全貿易規模は、今年3月から3ヶ月連続して前年比で減少
傾向を見せている。
品目別では、自動車部品(11.9%)や一般機械(10.3%)等で輸出増加傾向を見せたが、無線通信機器(-35.7%)、
船舶(-17.4%)等の輸出が大きく減ったと集計された。無線通信機器の場合、三星電子など国内携帯電話メー
カーが生産量の相当部分を中国やベトナムなどで移転しているために、貿易収支に悪影響を及ぼした。
地域別では、中南米(38.0%)と中東(22.4%)への輸出は増えたが、米国(-16.5%)、ヨーロッパ連合(EU)(-16.4%)
への輸出は減ったと調査された。
知識経済部は“世界経済の不確実性により、主要品目の輸出増加傾向が大きく鈍化して、資本財などの
輸入が萎縮していて、輸出入増加傾向は停滞水準にある”と説明した。
貿易収支が回復できない兆候を見せていることから、国内企業も今月の景気展望を暗く見ている。先月、全国
経済人連合会が売上額基準600大企業を対象に調査した結果、6月の企業景気実体調査指数(BSI)は98.3と調査
された。BSIが100以上なら今後の景気展望を肯定的に見る企業が多いという意味で、100未満ならその反対だ。
これはヨーロッパ財政危機の再点火、中国ソフトランディングの可能性、イラン産原油輸入中断危機、公共
料金引上げの動きなど、対内外悪材料によって企業が下半期の景気が良くないと見たためだ。
先月開かれた全経連会長団会議でも、ホ・チャンスGS会長など出席者が最近の貿易収支黒字を、不況型
黒字と規定して、憂慮を示している。