OECD “韓国は先進国に入ったが成長必要” 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20120426/45828533/1 アンヘル・グリア事務総長訪韓“低出産-高齢化に成長鈍化…財政害する普遍福祉憂慮”
第1四半期前年比2.8%成長
経済協力開発機構(OECD)は、“韓国はすでに先進国グループに入ったが、高所得国家として位置づけ
を確実にするには成長が相変らず必要だ”として、“特に急速に高齢化が進行しているだけに、成長潜在
力拡充のための格別の対策が必要だ”と勧告した。低所得層を対象にした‘オーダーメード型福祉’は
必要だが、財政健全性を害する過度な水準まで進んではいけないと警告した。
アンヘル・グリアOECD事務総長は26日、ソウル中区(チュング)明洞(ミョンドン)銀行会館で‘2012 OECD
韓国経済報告書’を発表して、韓国経済に対してこのように助言した。グリア事務総長は“韓国は世界金融
危機後に驚くべき経済回復力を見せて、世界で最も躍動的な国家に新たに出た”と評価しながらも、“低出
産および急速な人口高齢化によって、長期潜在成長率が鈍化する可能性がある”と憂慮した。
彼は“今後韓国の経済成長は、人口変化に対応して生産性を高める政策を、どのように展開するかにより
大きく左右されるだろう”として、△女性と高齢層の経済活動参加拡大△教育全過程にわたる質的な向上
△サービス業生産性向上等を通して成長問題を解決しなければならないと指摘した。また、雇用と成長を
促進できるように所得税率を低く維持する一方、福祉など政府支出増加に備えて成長を害しない範囲内で
新たな財源拡充対策を用意しなければならないと明らかにした。
引き続きOECDは所得不平等緩和のための福祉は必要だが、必要な人のための‘オーダーメード型福祉’
を主として、財政負担が大きい新しい福祉制度導入には慎重を期しなければならないと勧告した。特に代表
的な普遍的福祉政策である半額登録金(訳注 大学納付金)導入と関連してOECDは、“普遍的学費補助は
大学教育過剰問題と労働需給不一致現象を悪化させて、一度導入すれば撤回が困難になる”として否定的
な立場を明らかにした。
一方韓国銀行はこの日、第1四半期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比2.8%増加したと明らかにした。
昨年第4四半期(3.3%)より下がり、世界金融危機時の2009年第3四半期(1.0%)以来30ヶ月ぶりの低い水準だ。
しかし前期比では0.9%成長して昨年第1四半期(1.3%)以後最も高かった。