【政治経済】平成床屋談義 町の噂その471

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337地球の裏側 ◆/lYVcP7um2
太陽活動:
すでに2007年頃には異常ではないか、と言われており、2009年から2010年にかけて、一年近く
太陽黒点がゼロ、すべすべの太陽という状態が続きました。2010年春から一応太陽黒点は次の
ピークに向けて増加傾向にあり、現時点で黒点数96という数値で、黒点に関しては異常と言う
ほどの変化ではありませんが、昨年末辺りから、太陽面爆発(フレア)の回数が凄い事になって
いて、ほぼ毎日Cクラスフレアが報告されてます。フレアは強力な順にX、M、C、B、Aとなります
が、Bクラス程度の小さなフレアでも、CME現象(コロナ質量放出。フレアに伴って太陽コロナから
宇宙空間にプラズマ粒子が放出される現象)が発生し、それが地球を直撃すると、電離層や衛星通信
に多大な影響を与えます。すでに今年初めから数回以上磁気嵐が発生しており、新聞などで警告が
なされるほどです。

実体験上では、インマルサット衛星からの電波の減衰が大きくなっており、正常時の10分の1程度
まで落ち込むことも多々あります。また、地域的なものかも知れませんが、現在地から見えるインマルサット
衛星二つ(AOR-WとAOR-E、大西洋西レジオンと大西洋東レジオン)では、より大気圏通過距離が長い
(信号の減衰が大きくなる。)AOR-Eの方が信号強度が大きい事が度々あります。この信号については
この12年間、ほぼ毎日といって過言ではない頻度で見ていますが、こういう現象は前回(サイクル23)
ピークでは年に数回ほどだったのですが、現在は連日時間帯により発生しています。

今後の推移で注目すべき点は、太陽黒点数のピークがどこに来るか、と言う点です。京大などの相関予測
では最大値87程度ですので、96の現在はすでに極大期なのかも知れません。仮に今が極大期とすると、
立ち上がりが2010年ですから、たった2年で極大に達し、もし例年と同じ状況で減衰するならば、次の極小期
である2019年前後にまた太陽黒点ゼロが続く状況が発生するかも知れません。短期間の激しい活動期と
長期間の非常に低い活動期が繰り返されるようになれば、電子装置の発達した現代では、高活動期の障害
と、低活動期の寒冷化が同時進行する可能性もあります。すでに実例がある太陽活動の結果の電力供給
への影響と寒冷化が重なった場合、工業化の進んだ先進国での影響が心配されます。