住宅担保貸出者の16.2%は'ハウス プア' 【ニューシス 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20120318/44847830/1 http://economy.donga.com/IMAGE/2012/03/18/44847823.2.jpg KB金融持株調査、30〜40代に集中
高価住宅保有者の多数にハウスプア
3人に2人が"家売りたい"
今年1月の住宅担保貸し出し延滞率、金融危機以後最高
大企業に勤務するキム某課長(38)は、典型的な赤字人生だ。月給を受け取っても、すぐに住宅担保貸し出し
金の利子として190万ウォンが消え、残るお金で子供たちの塾費用と基本生活費を支払うと、毎月20万〜30万
ウォンは赤字になる。ソウルと京畿道(キョンギド)にある家二軒のほかは、キム課長の持つ財産は自動車1台
だけで、貯金は一銭もない。事実上借金のほかは家一軒しかないハウスプアだ。
景気低迷が続き、事実上絶対貧困に陥ったハウスプアが幾何級数的に増えている。18日KB金融持株経営
研究所が、首都圏と5大広域市で住宅担保貸し出しを持つ2000世帯を対象に標本調査を実施した結果、住宅
担保貸出者の16.2%がハウスプアだと把握された。これらハウスプアは、金融貸し出し元利金償還に生活所得
の30%以上を使っていて、使用可能資産対比負債率も100%を超過した状態だ。家を除くと、すべての資産を処分
しても借金を返す方法がないという意味だ。
自ら'典型的なハウス プア'だと言うキム課長は、今ソウルのアパートと京畿道の住宅のために抱え込んで
いる貸し出し金3億4000万ウォンのために、1ヶ月に貸し出し金だけで210万ウォンの負担があり、不動産景気
低迷を全身で実感している。キム課長は"7才と9才の子供たちの教育費まで加えれば、1ヶ月の月給はマイ
ナス"として、"京畿道での生活を清算してソウルに引っ越すために昨年4月アパートを購入したが、今は'非常
に軽率だった'と後悔している"と話した。
今回の調査で、ハウスプアの絶対多数である96.3%が、貸し出し元利金償還に相当な負担を感じていると明ら
かになった。特に回答者の74.8%は"借金を返すために家計支出を減らしていきつつある"と答えた。このような
事情によって、ハウスプアの過半数を越える64%は"住宅をはやく売りたい"と答えた。これらが住宅を売りたい
とする理由は▲資産ポートフォリオを調整したい26.9% ▲元利金償還負担のため(25.4%) ▲住宅規模を変更した
い(18.7%) ▲景気低迷を耐えるため(13.7%)などを挙げた。表現は違うが、一様に住宅担保貸し出し金を返すため
に負担を感じているという意味だ。
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年代別では、30代(19.6%)〜40代(18.9%)が高い比率を占めた。50代(13.5%)と60代(11.2%)は相対的に30〜40代
より少なかったが、事実上退職が間近だったり、退職後も家計負債に苦しめられているという点で、深刻さを
見せた。
住宅価格が高いほどハウスプアも多かった。担保住宅規模別では、9億ウォン以上のハウスプアが22.3%に
達した。住宅価格が6億〜9億ウォンのハウスプアは14.5%、3〜6億ウォンは17%だった。住宅価格が1億5000万
ウォン〜3億ウォンでは15.6%、1億5000万ウォン未満の場合は13.2%だった。
地域別では首都圏(17.4%)および京畿(キョンギ)(18%)地域でハウスプアの比率が高いことが分かった。ソウル
地域の場合、高級アパートが集中している上位4区でハウスプアが17.2%と高かった。
研究所は"負債償還能力が低いことから、利子だけ納付している'負債償還能力脆弱貸し出し'は、全住宅担保
貸し出しの26.2%を占める"として、"今年は負債償還能力脆弱貸し出しの満期到来比重が21.2%で最も高いために、
住宅担保貸し出しの不良化が憂慮される"と明らかにした。
特に住宅担保貸し出しの延滞率も警告音を出している。金融監督院によれば、今年1月の住宅担保貸し出し
延滞率は0.69%で、金融危機以後最高値を記録した。これまで金融危機直後に急騰した住宅担保貸し出し延滞
率は、基準金利引き下げと貸し出し規制緩和で早期に安定を見せた。しかし最近は貸し出し規制再開と首都圏
住宅市場低迷が長期化しているために上昇する傾向にある。
研究所は"今年の住宅市場は、首都圏の低迷が持続する中で、首都圏以外でも上昇率が鈍化するものと
見られる"として、"住宅市場は中長期的に住宅普及率拡大と住宅需要減少で萎縮が避けられない展望"と
明らかにした。
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