カード会社の社債発行'急増'、資産健全性悪化'憂慮' 【ニューシス 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20120218/44144594/1 信用カード会社が先制的な資金確保に出ている。低金利基調が続いている現状況を最大限活用して、今後
の金利引き上げなどに備えようということだが、資産健全性悪化に対する憂慮も出ている。
18日与信業界によれば、カード会社の社債発行が昨年大幅に増えた。三星、現代、新韓、KB国民、ロッテ、
ハナSKカードの専業カード6社の社債発行規模は、昨年3月末33兆8000億ウォン、6月末35兆ウォン、9月末36兆
ウォンと増加を続けている。9月末36兆ウォンの社債発行は、前年同期の23兆3000億ウォンに比べて56.5%も増加
していて、一年間で13兆ウォン近く増やしたわけだ。社債はカード会社の全調達資金のおよそ72%を占める、最も
重要な資金調達手段だ。専業カード会社の社債発行増加は、ハナSKカードと現代カード、ロッテカードが主導した。
ハナSKカードの昨年9月末現在の社債発行額は3兆2750億ウォンで、前年同期(1兆3620億ウォン)に比べて
146.1%も増えていた。特にハナSKカードは、昨年SKテレコムから譲り受けた端末機分割払い債権をもとに5兆
4333億ウォンの資産流動化証券(ABS)を発行するなど、資金調達規模が大きかった。これとついて同社関係
者は、"売り上げ増加など営業規模が拡大して資産が増えたことによるもの"として、"新しい会社なので、流動
資金の必要性が大きくなった"と話した。
ロッテカードも社債発行が大幅に増えた。昨年9月末現在のロッテカードの会社債発行規模は3兆7108億ウォン
で、前年同期2兆7303億ウォンから37%増加した。同じ期間に現代カードも6兆0938億ウォンの社債を発行して前年
9月4兆7590億ウォンか27.6%増えた。
昨年の専業カード会社の社債発行急増は、否定的な景気展望による先制的対応性格が濃厚だ。今年の景気
低迷が予想され、資金を確保できる時に最大限かき集めておかなければならなかったという意味だ。カード会社
関係者は"厳しい見通しから資金を増やした"として、"長期的な物量を確保するための側面がある"と話した。また
この関係者は、"(昨年は)低金利状態で資金調達環境が良好だった"として、"今年は金利引き上げ要素もあると
見て、先制的に資金を確保する必要があった"と付け加えた。
しかし一部ではカード会社の社債増加が、償還時期が到来する2〜3年後に資産健全性を損なう元凶になると
いう憂慮もある。業界関係者は"世界金融危機で市場の不安が持続する中で、大規模な社債発行はカード会社
の資産健全性をおびやかすこともある"として、"与信専門金融法改正など、カード営業拡大に対する規制が強化
されているという点を考慮すれば、カード会社は内部を引き締めた経営をしなければならないだろう"と話した。