経常収支赤字の可能性に苦心する外国為替当局 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2012/01/28/2012012801146.html 消費者物価の高空行進が相変らず続いているなかで、経常収支の黒字基調が24ヶ月目にして逆転する
可能性が高まり、外国為替当局の悩みが深くなっている。最近のウォン高基調が、政府の今年最大の課題
である庶民物価安定には助けを与えるが、経常収支赤字の可能性を考えれば、輸出競争力を損なうウォン高
基調を放置することは許されないためだ。ヨーロッパ財政危機などにともなう国際市場の不安が長期化すると
予想される状況で、経常収支赤字基調が現実化すれば、対外信用度に悪影響を与えることにもなる。外国
為替当局の計算が複雑になる状況だ。
◆一ヶ月で30ウォン上がったウォン為替レート、経常収支悪化負担増
新年に入って、ドル・ウォン為替レートは一方的な下降曲線(訳注 ウォン高傾向)を描いている。昨年末1ドル
1151ウォンで取り引きを終えたウォン為替レートは、27日は1123.2ウォンで締め切った。20取引日で30ウォン
近くウォンが上がったのだ。ヨーロッパ財政危機不安感が緩和されたことで、外国人の株式投資資金が持続
的に流入した結果だ。
問題は、ウォン高の流れと経常収支悪化の可能性が同時に現れているということだ。専門家は新年に入って
20日までの間、20億ドル前後の赤字を記録している貿易収支を勘案すると、1月の経常収支は24ヶ月ぶりに
赤字でに切り替わる可能性が大きいと見ている。ヨーロッパ危機余波にともなう輸出不振と、正月連休による
観光収支赤字拡大が主な要因とされる。
‘経常収支黒字基調維持’は、シン・ジェユン企画財政部第一次官が統率する、外国為替政策ラインが最優先
目標にしている政策基調だ。我が国のような小規模開放経済で経常収支赤字基調が現れれば、対外信用度に
悪影響を及ぼして、金融市場と実物経済に打撃を与えることになるためだ。したがって為替レート変動性が経常
収支黒字基調を威嚇するまで大きくなってはいけないというのが当局の認識だ。これまで外国為替当局が国内
企業の輸出競争力を助ける高為替レート政策を好んできた背景はここにある。
これに伴い、政府は最近のウォン高の流れが経常収支に及ぼす影響に対する多角度の分析に出た。我が
国の主要輸出市場である、ヨーロッパと中国の景気鈍化により輸出増加率が急激に鈍化している現状況から、
ウォン高によるサービス収支赤字基調の慢性化の可能性に神経を尖らせている。
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>>264 つづきです
外国為替政策のもう一つの軸である韓国銀行は、最近海外旅行と海外送金の需要増加に、ウォン高影響を
及ぼしていると見ている。今回の正月連休の間に集計された出国者は27万人ほどで、去年の正月連休期間より
8.7%ほど増加したことが、このような分析の根拠に提示された。
◆ウォン高勢い抑制できる手段がないのが悩み
最近の韓国ウォン高は、韓国経済ファンダメンタルに対する外国人投資家の高い信頼水準を見せる側面が
あるというのが当局の悩みだ。新年に入って外国人は国内株式市場で5兆ウォンほどを純買い越しした。当局が
注目する外国人債権投資も純買い越し基調を継続している。新年に入って純買い越し額は1兆2000億ウォン
ほどだ。このうち満期償還による再投資資金を除いた純投資金額も5000億ウォンに達すると、当局は推定して
いる。経済事情が他国より相対的に良好な我が国に対する外国人の投資行列を、人為的に抑制するほどの
名分と手段が存在しないというのが当局の内心だ。
しかも、消費者の今後1年間の物価展望を現わす期待インフレーションは7ヶ月連続して4%台の高空行進だ。
その上に最近のウォン高は、イラン核開発制裁などの影響で国際石油価格が1バレル100〜110ドル水準を
継続する状況下で、輸入物価上昇圧力を緩和する役割をしている。実際にウォン高の流れが強くなった昨年
11月の輸入物価上昇率(前月比基準)は1.6%下落し、12月も0.2%上昇に終わった。
このような要因は、当局が過去とともに特定為替レートレベルを定めておいて、その水準を死守するために
市場介入に立ち向かう方式の政策を駆使しないようにさせる要因に挙げられる。財政部のある関係者は“外国
為替市場の変動性が、経常収支など実物景気指標を悪化させるほど大きくなるのは望ましくないというのが
基本スタンス”として、“最近の韓国ウォン高が経済に及ぼす影響などを総合的に分析して、適切な対応策を
模索するだろう”と話した。
(2/2) 以上です
,(V) (V) 、
ミ( ゚w゚)彡 <韓国経済は好調だと言い続けていたら、ウォン高になって足を引っり始めたと。