【消費税増税から】野田民主党研究第106弾【逃げない】

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794日出づる処の名無し
「首相の器」を考える 日本のトップは、なぜすぐやめるようになったのか? 池上 彰
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111102/223551/

>御厨:菅さんの官僚嫌いは昔から有名ですが、「根っから官僚の存在そのものがいやというくらい嫌いなんだ」と痛感した
>ことがあります。
> 2011年4月に発足した「東日本大震災復興構想会議」の議長代理を私が務めて、提言をまとめた後のことです。提言の
>作成ご苦労さまでした」と言われました。
> 私は答えました。「いやいや、苦労したのは、私たちではありません。事務局を担った30代40代の官僚たちが一生懸命
>やってくれたおかげです。彼らのつくった提案がとても素晴らしかったんです。私たち委員はそれに乗っかっただけですよ」。
> 「え、官僚?」
> あのときの菅さんの驚いた顔は今も忘れられません。
> そんな菅さんにこちらも驚きました。菅さんは、復興構想会議に官僚たちで構成される事務局がついている事実を知らな
>かったんです。
>「事務局があったんですか?官僚が事務局をやっていたんですか?」
> 菅さんは私に尋ねました。
> さらに疑わしい目で、「彼らは信用できますか」とたたみかけました。
> 菅さんは、官僚たちがちゃんと仕事をした、という事実そのものを、どうやら認めたくなかったようなのです。
>
>池上:1990年代半ば、薬害エイズ問題でスター政治家になった当時から「アンチ官僚」が菅さんの売りではありました。
>首相に上り詰めてもなお「アンチ官僚」のままだった、ということですね。
>
>御厨:正直言って、僕は本当にびっくりした。僕が言わなかったら、事務局の存在すら知らずに終わったということでしょう?
> 復興会議の提言なんて、外部から集められた私たち委員だけでつくれるわけがありません。
> 「官僚は信用できない」と繰り返す菅さんに、私は、「彼ら官僚に手伝ってもらわなければ復興会議の委員は何もでき
>ません。仕事を通して、官僚とも信頼関係をつくっていけばいいのではないですか」と話しました。すると、菅さんは、とても
>複雑な表情で、ノートを出してメモし始めました。
>
>池上:復興会議のような外部の識者を招いた委員会のバックに官僚たちがサポートする事務局があるのは常識だと思って
>いたのですが、菅さんは知らなかったんですね。
>
>御厨:ええ、暗黙知だと思っていたことが、暗黙知ではなかった。官僚不信がいきつくところまでいきついていた、ということを
>象徴する話です。