現代・起亜車、新技術開発のニュース途絶えて久しく 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/10/19/2011101902367.html 独・日は新技術相次いで発表…電気車・ディーゼルエンジンで大きい格差
生産能力はトップクラスでも、'未来の勝負'では遅れをとる理由
研究開発への投資不足…トヨタの6分の1にもいたらず
"トヨタ自動車、一回の充電で最大1000km走行。既存電気車バッテリーより5倍向上"
"マツダ自動車. バッテリー容量を2倍に増やす材料開発"
"独オペル、都心型2人乗電気車で充電料金1ユーロ(1500ウォン)だけあれば100km走行。既存小型車より10倍経済的"
"日産、毎年新技術15件ずつ、2016年まで先端技術90件適用方針"
最近一週間に発表された、日本とドイツ自動車企業の未来型自動車新技術だ。世界の自動車業界は最近、未来の
自動車市場の勝敗を分ける、親環境最先端技術開発に総力を傾けている。
しかし国内では、世界最初という半導体技術発表会はあっても自動車関連先端新技術に対する発表は珍しい。韓国
自動車企業は、'未来の勝負'で日本とドイツ自動車企業に遅れをとっている。
◇"自動車核心技術、2%不足"
我が国自動車産業の先頭走者である現代・起亜車の自動車生産能力は、世界5位とトップクラスだ。しかし、核心技術
力は相変らず後発走者という評価が支配的だ。内燃機関とモーターを使い分けて駆動する、ハイブリッド自動車技術が
代表的だ。トヨタ自動車は来年初めから、1Lあたり40kmを走行できるハイブリッド小型車を発売する計画だ。これまでは
プリウスの燃費が1Lあたり32kmだったので、何と20%も向上したことになる。現代・起亜車が最近発売したソナタとK5
ハイブリッドの最高燃費は1Lあたり21kmだ。トヨタ自動車はすでに現代・起亜車より、燃費を二倍も向上させている。
http://image.chosun.com/sitedata/image/201110/20/2011102000573_1.jpg 現代・起亜車は90%を越える部品国産化率を自慢するが、相変らず自立できない核心技術が多い。1個あたりの価格
が20万〜30万ウォンする燃料噴射ポンプ、40万〜50万ウォンの燃料噴射インジェクター、50万〜60万ウォンするエン
ジン コントロール装置(ECU)、50万〜100万ウォンの排出浄化装置などは、全て現代・起亜車が輸入しなければなら
ない。現代・起亜車はこれらの装置の大半を世界的な自動車部品メーカ、独ボッシュなどから供給されている。
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>>551 つづきです
未来型自動車の電気車では、状況はもっと深刻だ。現代・起亜車は電気車試作品は作っているが、量産車は2014年
にならないと生産できない。しかし日産は'リーフ'という電気車をすでに今年から生産販売していて、GMも電気車ボルト
を5000台ほど販売した。
自動車性能研究所パク・ヨンソン博士は、"現代・起亜車はソナタやグレンジャー、K5のように大衆的な自動車を安く
高品質で作る商品開発能力は世界的だが、固有の自動車技術がないのが難点"と話した。彼は"未来の成長動力で
ある核心技術力が2%不足している"と付け加えた。
◇現代車R&D投資、トヨタの6分の1
ディーゼルエンジン部門も、現代・起亜車がだいぶ遅れている分野だ。ヨーロッパの場合、親環境ディーゼル自動車
はシェア50%以上を記録しているが、我が国は1%に過ぎない。現代・起亜車にディーゼルエンジンの核心である燃料
噴射装置などの源泉技術がないために、競争力がないからだ。
自動車部品研究院のある関係者は、"現代・起亜車がディーゼルエンジン乗用車を大量生産できないのは、騒音と
振動を完ぺきに制御することができないためだと見られる"と指摘した。
しかし、自動変速機分野は世界的な水準にのぼったという評価だ。現代・起亜車は8段変速機に続き、近い将来10段
変速機も発売する計画だ。ただしATとMTの長所を合わせて燃費を改善するデュアルクラッチトランスミッション(DCT)
技術はまだ不十分だ。最近発売したペルロスターに初めて採用したが、好評を受けることができなかった。
自動車専門家は、現代・起亜車が長期的な競争力を維持しようとするならば、研究開発(R&D)に対する投資をさらに
果敢にしなければならないと助言する。現在のR&D投資は外国競争業者に比べて非常に不足した水準だ。2009年
トヨタ自動車は、R&D費用で67億6800万ユーロ(10兆7000億ウォン)を投じて世界1位であった。2位のフォルクスワー
ゲンも57億9000万ユーロ(9兆1700億ウォン)だった。しかし現代車はトヨタの6分の1もならない11億8800万ユーロ(2兆
1205億ウォン)をR&Dに投資して15位に留まった。研究人材も8000人ほど(修士・博士級約2500人含む)だけなので、
トヨタ自動車(2万人あまり)に比べて著しく少ない。
産業研究院イ・ハング主力産業チーム長は、"現代・起亜車はR&D投資を増やして技術力確保にさらに努力しなけれ
ばならない"として、"量的な成長にぶらさがっていては、今の好況が短期間に終わることになるだろう"と話した。
(2/2) 以上です