鉄道公団、三星SDSを刑事告発・損害賠償請求へ 【聯合ニュース 東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20111018/41186434/1 "高速鉄道転轍機供給虚偽書類提出"
韓国鉄道施設公団は、京釜(キョンブ)高速鉄道第二期路線の新慶州(キョンジュ)〜蔚山(ウルサン)駅構内間で、
これまで28回にわたってKTX列車遅延の原因となった転轍機および分岐器の障害と関連して、製品納品と施工を
担当した三星SDSなど関連業者に対して、民事・刑事上の責任を問うと18日明らかにした。
公団によれば、三星SDSは2008年の転轍機入札時、スペインで時速300Km以上の高速鉄道への供給実績があると
いう資料を提出して'ハイドロスター'(転轍機)を落札したが、2010年11月の使用開始後から製品に欠陥が発生し、スペ
インが高速鉄道建設に、ハイドロスター供給を承認した事実がないことが確認された。
公団は入札時に提出した書類の真偽を確認するため、三星SDSに国際的に公信力がある'アポスティーユ'(国際
公証)を受け入れるように2回(今年7月と9月)に要請して、50日間の十分な期間を与えたが、現在までこれを提出しない
でいて、'虚偽実績提出'疑惑を受けている。また、製品自体および施工上の欠陥が多いことも判明し、過失補修に
対しても必要な措置を先送りしたり、履行していないことも明らかになった。転轍機施工者の朝日建設とソウ建設産業
も、不良施工に対して一部責任があると公団は見ている。コンクリート軌道用分岐器と関連、ドイツBWG社製品を納品
して施工した、サムピョE&C(株)と軌道共栄(株)にも、製品の欠陥や、手抜きや不良施工、過失補修遅延責任があると
把握している。
公団は三星SDSを、業務または入札妨害などの疑惑で刑事告発し、製品不良および過失補修不履行、遅延に対して
損害賠償を請求する計画だ。また、今後の公団発注事業に参加できないように制裁する案も検討している。残る業者に
対しても欠陥関連損害賠償を請求する方針だ。
これに先立ち鉄道公団は、転轍機および分岐器導入と施工、過失補修などと関連がある公団役職員9人に対して、
けん責などの懲戒を下している。
鉄道公団リュ・スンギュン電気事業団長は、"障害施設に対しては整備がなされ、転換試験と現車試験を経ていて、
コレール、鉄道技術研究院などとの合同点検も終えたが、コレール側が使用再開を慎重に検討している"として、"まず
170Km/hで使用を再開して、国内外専門家を出席させた中で十分な適用性試験を経て、今月末には300Km/h運行が
可能なようにするだろう"と話した。
※分岐器:線路ポイント(スイッチ)部分、転轍機:分岐器を操作する装置