輸出韓国を襲った中国の景気鈍化、6大主力種目同時に‘ふらふら’ 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy/New/3/01/20111011/40997320/1 http://news.donga.com/IMAGE/2011/10/11/40997362.1.jpg 亀尾、仁川、巨済工業団地ルポ
‘World's No.1 LCD Company.’慶北(キョンブク)亀尾(クミ)国家産業団地第三団地にある、LGディスプレイ生産
工場に掲げられたスローガンだ。自信あふれるスローガンだが、最近あちこちで沈鬱な雰囲気がにじみ出ている。
5日、亀尾工業団地で会った協力業者関係者は、LGディスプレイの‘秋夕(チュソク)連休休業ショック’で地域社会が
大きく動揺していると伝えた。LGディスプレイ亀米工場は1995年に稼動を始めて以来、秋夕連休では先月初めて
生産ラインを停止して社員に一週間の休暇を与えた。世界金融危機が襲撃した2008年の秋夕の時でも、24時間
フル稼働していた工場が‘憂鬱な休暇’に入ったのは、今年に入って液晶表示装置(LCD)輸出が米国とヨーロッパの
財政危機の影響と、中国の景気鈍化で減少傾向を見せ始めたからだ。政府集計によれば、LCDとプラズマディス
プレイパネル(PDP)、発光ダイオード(LED)モニターを含む平板ディスプレイ輸出は、今年1〜8月197億ドルと、昨年
同期(213億ドル)より7.5%減少した。
亀尾工業団地でLCDTV部品を生産し、三星電子とLG電子に納品するある中小業者の幹部は、“LCD市場が低迷
しているため、LGと三星の工場稼動率が60〜75%台に落ちた”として、“輸出依存度が80%に達する会社なのに、当分
回復が容易には見えず心配だ”と話した。LG電子のある協力業者常務は、“まだ減員までは至っていないが、延長
勤務がなくなったため労働者の給与も減った”と伝えた。
平板ディスプレイだけでない。半導体や家電製品、映像機器など電子・情報技術(IT)産業全体で下降曲線をたどっ
ている。電子・電気製品は昨年、対欧輸出は前年比13%成長したが、今年に入って8月までに14.9%減った。世界金融
危機の影響で輸出が18.9%減った2009年以来、最大幅の減少だ。2008年の金融危機時にも成長の勢いが衰えな
かった対中国輸出は、今年に入って1〜8月でわずか3.1%増えるのに終わった。
ヨーロッパ発財政危機に強い耐性を見せてきた韓国経済が、これまで支え役になっていた中国経済が揺れ動いて
いるために、世界的な実物景気低迷のどん底に陥るのではないかという憂慮の声が高まっている。輸出が鈍化して
いることで、実物景気3大指標の生産と消費、投資が8月をピークにすべて下降傾向に向かっている。
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