[記者手帳] F1競走大会D-7、'2度目の不名誉を警戒する' 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/10/07/2011100701926.html ‘2010年10月22日、F1霊岩(ヨンアム)国際カーレース大会の盛大な幕が上がりました’風に力なく押し流されるチラシ
の一部だあった。 内容から昨年に捨てられたゴミがまだそこらにあるようだ。
ここは1週間後(14〜16日)には、世界の観覧客15万人が殺到した中で時速300kmを越えるF1マシンのスピードショー
が繰り広げられるはずの、全南(チョンナム)霊岩F1コリア インターナショナルサーキット(KIC)だ。大会準備の真っ最中
で忙しくなければならない時間だが、人の姿は見られなかった。最近降った豪雨で所々道路がえぐられていたり、舗装
を破って出た雑草が生い茂っていた。
F1組織委員会(委員長パク・ヨンジュン)は、2007年12月の着工から以後3年9ヶ月になる先月、F1国際自動車レース
場に対して最終竣工承認を受けた。昨年の大会では観覧席工事が開幕前日に終えられるなど、不備点が一つや二つ
でなかった。組織委は昨年を教訓にして、今年は便宜施設および宿泊、交通、競技場インフラを補強したと明らかにした。
しかし大会開始まで何日も残らない状況で訪れた競走場は、組織委が果たして何を‘補強’したのか分からないところ
ばかりだ。サービス施設が入るといういくつかのテントを除いて、競走場周辺施設の変化は殆どなかった。15万人が
集まるというこの大会に、果たしてテント数張ががどんな効果を発揮するのか疑わしい。
また、組織委は交通大戦争を防ぐために余裕となる道路を確保したとしているが、実際競走場へ至る道路は2本
しかない。無影大橋を走る余裕国道(2号国道)の場合、既存道路に比べて30〜40分以上余計にかかる不便さがある。
事情は宿泊施設も同じだ。競技場に30分以内に到着できそうなホテルは1ヶ所だけだ。他の宿泊施設は、近くの
木浦(モクポ)まで行かなければならない。昨年大会の場合、通常30分程度とされる木浦から競走場まで2時間以上
かかった。大会当日に全国から集まる交通量を勘案すれば、交通大戦争は火を見るより明らかだ。
組織委は今回の大会に海外観覧客1万人が訪ねてくるとして、観覧客らの不便を減らすために多様な施設を補強
したと連日広報している。しかし現場で見たものは、道路や駐車空間、便宜施設など基本的なインフラ拡充さえなされ
なかったどんぶり勘定式臨時方便だけだった。
(1/2) つづきます
>>562 つづきです
全南(チョンナム)道庁関係者は、“事実お金があれば何でも出来るはずだが、予算は限定されていて外形部分
まで神経を使えなかったと理解している”として、ながら“内部的にもF1大会に対して懐疑的な見解がある”と打ち
明けた。全南道と組織委が大会収益金を増やし、全南道のブランド パワーを高めて地域経済を生かすという意図は、
肯定的に評価する。しかしこのような効果を得るには、世界水準の競技運営能力と基本インフラを整えるのが基本だ。
基本さえそろえられない状態でこのような目標は虚像に過ぎないだけだ。霊岩F1大会がまた再び‘粗雑な競技運営’
という国際的不名誉を得ないようにするには、全南道は今すぐ‘本当の’補強作業に出なければならない。
(2/2) 以上です