"景気低迷で輸出苦戦" vs "為替レートが輸出を生かす" 【ニューシス 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20111002/40765008/1 http://economy.donga.com/IMAGE/2011/10/02/40764976.2.jpg 輸出市場に2つの見方…悲観論vs楽観論
韓国経済の強固な成長の源泉である輸出が危機を迎えている。輸出市場では景気低迷にともなう不安が続く中、
今後貿易収支黒字規模が大きく縮小されたり、マイナスに転じる可能性も排除できないという警戒の声が頻繁に
聞こえてくる。
最近輸出赤信号で不安感がますます広がっているなかで、輸出市場は悲観論と楽観論が混在していて、なかなか
今後の展望を計ることは容易でない。
まず悲観論は、ヨーロッパ財政危機と米国の信用等級降格など先進国市場の景気低迷と、半導体など主力品目の
不振で、輸出苦戦が避けられないという否定的な展望だ。ヨーロッパの経済強国ドイツがユーロゾーン17ヶ国の中で
11番目にヨーロッパ財政安定基金増額案を通過させ、ギリシャに対する2次救済金融支援が有力になってきたが、
このようなヨーロッパ国家の支援策が現時点の財政危機脱出を担保してはいない点で、当分ヨーロッパ発財政危機の
影響は続くという見解が優勢だ。
政府もこのような展望に重きを置いて非常体勢に突入した。知経部は'実物経済動向点検タスクフォース(TF)'を稼動
して、貿易・投資・生産・内需など実物経済全般を徹底的に点検・対応することにした。特に中小企業の資金流動性
供給を拡大するために、中小企業振興公団が下半期に緊急経営安定資金を1450億ウォン増額して、今月から来年
政策資金の早期執行のための準備に突入する。
業界は最近の世界的な景気鈍化が、輸出に及ぼす影響に神経を尖らせている。今後自動車、一般機械、繊維は
好調傾向を継続すると展望しながらも、電子と半導体、造船は先進国の消費心理萎縮により市場が縮小されると見
通した。鉄鋼と石油、化学、ディスプレイは、原材料価格変動の影響を直接的に受けるため、関連業界は輸出市場の
不安をより一層敏感に受け入れている。
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