鉄鋼業界の鉄筋供給中断拡大、建設業界と衝突 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/09/18/2011091800764.html 現代製鉄に続き東国製鋼も供給中断方針
鉄鋼業界と建設業界が価格めぐり‘衝突’
現代製鉄が17日から建設業界への鉄筋供給を中断したのに続き、東国製鋼も今週から鉄筋供給を中断する。
これに伴い、鉄筋供給価格交渉をめぐる鉄鋼業界と建設業界の全面戦争が避けられない展望だ。
鉄鋼業界は鉄筋原材料の鉄スクラップ価格が、8月に横這いから抜け出して9月から上昇傾向に持ち直したため、
鉄筋価格の上昇は避けられないと主張している。鉄鋼業界は鉄筋供給価格として、1トンあたり85万ウォンは受け
なければならないという立場だ。しかし建設業界は80万ウォン以上は不可能だと反発している。
鉄鋼業界が供給中断という超強気を見せた理由は、7月に鉄筋価格を1トンあたり80万ウォンから85万ウォンに
引き上げたものの、建設業界の反発で実際の決済価格に反映されることがなく、弱り目にたたり目で鉄スクラップ
価格まで上昇しているためだ。
鉄スクラップ価格は日本産の場合、7日現在1トンあたり3万6000円で取り引きされている。8月の3万5500円に
比べて500円上昇した。米国の鉄スクラップ価格も8月は1トンあたり417ドル水準(HMS No.1基準)で、9月に入って
5ドルほど上がった421ドルで取り引きされている。
東国製鋼は、建設業界が1トンあたり85万ウォン引上げ案を受け入れないと反発していることから、早ければ
月曜日から鉄筋供給を中断する方針だ。東国製鋼関係者は“現在の鉄筋価格は、原材料の鉄スクラップ価格
上昇を反映しておらず、製品を販売すること自体が無意味だ”と話した。
現代製鉄も、17日から建設業界をはじめとして民需・流通業社への鉄筋供給を全面中断した。ただし水害復旧など
冠水緊急目的は供給を持続するという方針だ。現代製鉄関係者は“6〜7月のオフシーズンに、建設会社の要請に
より低い価格で鉄筋を供給したが、これ以上損害を被りながら鉄筋を供給することは出来ず、供給を暫定中断する
ことにした”と話した。