エネルギー公企業実績ますます悪化 【聯合ニュース 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20110828/39857676/1 燃料費上昇しても料金は据え置き、赤字深刻化
今年に入って原料価格は急騰しているが、反面電気・ガス料金は凍結されたり小幅の値上げにとどまっていて、エネルギー
公企業の経営実績と財務構造がより一層悪化していることが分かった。
28日業界によれば、韓国電力公社の第2四半期売上額は9兆1千161億ウォンで10.6%増えたが、8千35億ウォンの営業損失
(連結財務諸表基準)を記録し、昨年の同じ期間より損失幅が81.1%拡大した。上半期全体では売上額が19兆9千158億ウォンと
50.5%増加したが、1兆3千42億ウォンの営業赤字を出した。合わせて借金総額は昨年末72兆2千413億ウォンから、6月末現在
76兆527億ウォンに増えて、負債比率は126.1%から137.5%に高まった。韓電は今年末には負債比率が150%に達すると予想して
いる。
物価安定を理由に電気料金引き上げを延期していた政府は、8月から電気料金を平均4.9%上げたが、相変らず原価の90.3%
水準にとどまっている。さらに7月に導入予定だった原料費連動制も施行が留保された状況だ。29日に退任するキム・ツァンス
社長は、"このまま行くならば下半期はもちろん、来年も赤字を免れることは難しい"として、電気料金を適正水準に上げなけ
れば、いくら自助努力を傾けても赤字から抜け出せないと話した。
韓国地域暖房公社も原価上昇分を料金に十分に反映できず、第2四半期営業実績が赤字に転換した。暖房公社は第2四半
期売上額が3千388億9千万ウォンで昨年同じ期間より44.9%増えたが、101億7千万ウォンの営業損失を出した。借金総額は6月
末現在2兆6千40億ウォンに達して、負債比率は昨年末の173.2%から183.3%に高まった。
韓国ガス公社の第2四半期売上額は5兆8千67億ウォンで昨年同じ期間より21.7%増えたが、営業利益は1千302億ウォンと
14.2%減った。特に原料費上昇分を料金に反映できないまま発生する未収金残高が、1分期末の3兆8千億ウォンから2分期末
には4兆ウォン台へ増加した。ガス公社では原料費上昇を2ヶ月ごとに料金に自動的に反映する燃料費連動制を実施できるが、
非常時には政府がこれを留保することができるという規定により、物価安定などを理由に料金引上げを先送りしたことが多い。
ガス公社はこのために発生する損失を未収金、すなわち受け取ることが出来ていないお金と見て、損失項目ではなく資産項目
に入れている。
政府は7月にも原料費上昇でガス料金引上げ要因が発生したが、料金を凍結させたことで7〜8月のガス公社の未収金は約
784億ウォン発生すると展望した。