トルコ軍首脳集団辞職、防衛産業輸出非常事態 【アジア経済 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20110801/39221162/1 http://economy.donga.com/IMAGE/2011/08/01/39221130.2.jpg 対トルコ防衛産業輸出が非常事態になった。韓国と関係が円満だった軍首脳部が集団辞職し、協力関係が歪むと見ら
れるためだ。
軍関係者は1日、"国産K-9自走砲、KT-1基本訓練機を購入したトルコ軍幹部が全面辞職し、議論中の魚雷事業にも
影響を及ぼすものと見られる"と話した。
トルコのアニトールリ通信など外信によれば、イシクコサネル参謀総長をはじめとするトルコ陸海空軍将軍全員が、先月
29日(現地時間)集団辞職した。これまでトルコでは軍部が強い影響力を発揮してきたが、6月の総選挙でイスラム指向の
政府与党の開発公正党(AKP)が大勝利をおさめたことで、軍部の位置づけは低くなった。トルコ政府は政府転覆陰謀に
関する疑惑で、前現将軍30人をはじめとする軍部勢力200人余りを捜査している。
捜査対象に上がった人物には、5月に防衛事業庁ノ・デレ庁長が会談して防衛産業協力を議論したトルコ総司令官や、
地上軍司令官、海軍司令官も含まれていることが分かった。当時ノ庁長は会談で中魚雷事業などの輸出を打診した。また、
トルコ防衛産業展示会やトルコ次期戦車(アルタイ プロジェクト)初期モデル模型開幕行事に参加して、防衛産業協力を
議論した。
トルコはこれまでKT-1 40機とオプション15機の輸出契約を結んでいる。また昨年はK-9自走砲7000万ドル分を購入して
米国とマレーシアに続く韓国防衛産業物品輸出国3位を占めた。このため今後の有望輸出国で期待が高かった。KT-1を
踏み台にして、T-50訓練機の輸出希望まで見えたためだ。しかし、これまで議論してきた軍幹部が全員辞職したことから、
再び一から始めなければならない状況だ。
軍関係者は"トルコは国産中魚雷'白サメ'に対する関心度が高く、輸出まで予想していたが、トルコ政府の実力者が全員
辞職したために、これまでの議論が水の泡なったことはもちろん、軍首脳部と円満だった関係が現政府では悪影響として
作用するだろう"と話した。