>>153 つづきです
○コントロールタワーのない韓国移民政策
問題は、韓国への移民可能性が高い中国、インド、パキスタンなどアジア系留学生までもが、韓国を背を向けているということだ。
韓国社会全般に広がっている、これらに対する差別のためだ。実際に国内永住権者939人を対象に調査した結果、韓国で求職
活動をして差別を経験したという回答は全体の65.6%、昇進など職場生活で差別を体験したという回答も44%に達する。
これに伴い、ヨーロッパや北米国家と比較した国内永住権者の社会統合指数は、労働市場アクセス性分野で29ヶ国中12位を
記録しても、差別是正政策分野で最下位圏(27位)を抜け出すことができず、全体社会統合指数は21位に終わった。
このような事情のため、中国・東南アジア出身の優れた能力を整えた高級人材が本国に帰ったり、韓国で積んだ経歴を飛び
石にして米国やヨーロッパに移っている。ソル・ドンフン全北(チョンブク)大教授は、“東南アジアやインド、パキスタン出身留学
生は能力が優れているほど韓国を離れようとする”として、“先進国からの人材誘致よりこれらを支援する対策が必要だ”と話した。
しかし、国内には外国人人材誘致を支援して外国人に対する差別を禁止する、立派な移民法さえない実情だ。 一部部署で
移民政策をたてるため、2000年代初期から移民庁設立を主張しているが検討段階を抜け出せずにいる。ユ・キョンジュン韓国
開発研究院(KDI)研究委員は、“低出産高齢化にともなう構造的低成長を防ぐためには、海外高級人材を確保しなければなら
ない”として、“移民政策を総括するコントロールタワーをたてて長期的な移民政策を樹立しなければならない”と強調した。
記事ソース
http://news.donga.com/Economy/3/01/20110727/39105402/1 (2/2) 以上です
関連報道
「人種や出身国問題で差別された」人権委への訴えが05年の2倍に 【東亜日報日本語版】
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011072775438