【アレが総理で】菅民主党研究第734弾【総理がアレで】

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369早○田の食客 ◆3zWaseda2A
>>361>>365
■独り善がりの政治手法
政策面もそれまでは消費税増税には消極的だったのに、財務官僚に取り込まれたかのように増税論者に転じた。
とはいえ、官僚を使いこなす政治家に変身できたわけではなく、震災と原発事故後は、外部の専門家を自らの周囲に集めて会議を乱立させ、無用の混乱を招いた。

その政治手法はオープンさのかけらもなく、独断的で場当たり的だ。先週の原発ストレステスト騒動が最たる例だ。
5月に中部電力の浜岡原発の稼働中止を要請した際、菅は自分の手柄としてアピールしたが、
その一方で九州電力玄海原発の再稼働を巡ってほとんど発言せず、海江田経産相に丸投げした。
地元が苦渋の決断で同意し、再稼働に前向きだった佐賀県の古川康知事が面会を求めても応じようとせず、
挙句の果てには突然すべての原発に対するストレステストをぶち上げた。海江田のそれまでの努力は水泡に帰し、玄海原発の再開は見通しが立たなくなってしまった。

二次補正予算、特例公債法案と並んで退陣3条件の1つとする再生可能エネルギー買い取法案も同じだ。
「顔を見たくないならこの法案を早いとこ通せ」とはしゃぎながら与野党の議員を恫喝したその姿は、到底国民や議会を尊重しているようには見えない。
昨年、自らが語った「熟議の国会」という言葉がむなしく響く。民主主義とは、菅が言う「期限を切った独裁制」ではないはずだ。

仮に「脱原発」を実現するために続投したいのならば、まともな首相ならビジョンや具体案を明確にした上で国民と国会への説得を試みるだろう。
しかし、首相として何を実現したいのかを示さず、退陣時期を曖昧にし、あらゆる政治的決断を宙に浮かせているのが今の菅だ。
その姿は、見主主義国家・日本の宰相というよりも、曖昧な合意を取り交わして開き直り、核問題の進展を遅らせようとする北朝鮮の外交官のようだ。

詰まるところ、菅は二大政党制の一翼を担う民主党の価値観に泥を塗り、政権交代に懸けた国民の期待を踏みにじったに等しい。
民主党はもともと、自民党政治を終わらせるという目的のために結集した寄せ集めの集団だったが、結集し続けられたのはマニフェストや政治主導という価値観があったからだ。
だが今の民主党は、自民党政治よりも不透明で党利党略で働き、政策をないがしろにしている。
民主党を民主党たらしめた価値やビジョンがここまで骨抜きにされれば、党としてこのまま結束し続けられるかも疑わしい。二大政党制が定着すること自体も危ぶまれる。

■市民活動家という虚像
そもそも、ここまで資質が問題視されている人物がなぜ総理まで上り詰められたのか。
現在はあらゆる方面から批判されている菅だが、かつては清新なイメージで日本政治を変える男と目された時期もあった。
薬害エイズ問題を解決に置き、舌鋒鋭く時の首相を追求した姿を記憶に残る日本人も多いはずだ。
自民党政権下の政官業の癒着に立ち向かう男。霞が関の隠蔽体質に一矢を報いた男。菅は長年「非自民の闘士」の市民活動家というイメージで語られてきた。(続く)