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口蹄疫埋却地から悪臭、夏にはさらに深刻化 【東亜日報日本語版】
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011060908198 7日午後、慶尚北道栄州市長寿面葛山(キョンサンプクト・ヨンジュシ・チャンスミョン・カルサン)1里。村に近づくと、
口と鼻を塞がなければ耐えられないほどの悪臭が鼻を刺した。村から約600メートル離れた所に、口蹄疫問題の際、
家畜を埋めた場所が3ヵ所あるためだ。約1万3000頭にのぼる。
李チルホ葛山1里長は、「最近、気温が突然上がり、悪臭が深刻になった。本格的に夏になり雨が降れば、状況は
さらに悪化するだろう。心配だ」と話した。
●2次環境汚染「赤信号」
東亜(トンア)日報が、6日と7日に全国各地の口蹄疫埋却地を取材した結果、夏を控え、浸出水による「2次環境
汚染」の憂慮が高まっていることが明らかになった。
最近、安東市南後面古下里(アンドンシ・ナムフミョン・コハリ)では、雨が降った後、地下水から生臭い悪臭がすると
いう訴えが数回提起された。口蹄疫埋却地からわずか100メートル離れた場所に住む住民たちは、「埋却地の消毒
処理後、地下水から変な臭いがする」と役場に届け出た。このため、住民は飲み水を購入し賄っている。
環境部によると、口蹄疫埋却地の内部では、浸出水発生→分解ガス発生→死体分解の過程が進んでいる。このうち、
浸出水は埋却3ヵ月後に量が最も多くなる。500〜600キログラムの牛1頭の場合、埋却1週間後に浸出水約80リット
ルが出て、2ヵ月で160リットルに増えるという。このため、気温の上昇と共に腐敗が激しくなり、地中に埋められた牛・
豚の死骸からの浸出水が最多になる時点は本格的な夏が始まる6、7月だと、専門家は指摘している。
●集中豪雨で埋却地の崩壊を憂慮
忠清北道鎮川郡文白面沙谷里(チュンチョンプクト・ジンチョングン・ムンベクミョン・サゴクリ)一帯の山では、1月に
約150頭の牛とヤギが埋められた。ここは7日現在、青と白のビニールが幾重にも重ねられた埋却地の傾斜面の下と
畑の間に、浸出水と見られるよどんだ水や油が浮いていた。
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周辺には、死体のために発生したハエの群れが飛んでいた。傾斜面にある近隣の梨月面玉城里(イウォルミョン・オク
ソンリ)の口蹄疫の埋却地は、梅雨の豪雨で流される恐れがあるほど粗雑だった。清州忠北環境運動連合などの環境
団体が、この2ヵ所を含む鎮川郡内の埋却地3ヵ所のサンプルを採取して分析した結果、家畜の死体が腐敗する時に
出るたんぱく質やペプチドなどが浸出水の基準値より高かった。いわゆる2次環境汚染の兆候が現れているのだ。
今年初め、約7300頭を埋めた慶尚南道金海市酒村面元支里(キョンサンナムド・キムヘシ・チュチョンミョン・ウォンジ
リ)の大里(テリ)村近くの埋却地は、最近、補強工事を再度しなければならなかった。埋却当時、5メートル下に豚を埋めた
後、土を被せて再びビニールで覆い、最後に石と土でビニールが飛ばないようにした。さらに、豚の死体から出るガスを
抜くプラスチックの排出口10個と浸出水を人工的に抜き取る有孔管を地面の上に引き出し、万一の事態に備えた。にも
かかわらず、最近、埋却地から浸出水が数回流れ出たため、補強工事をしたという。この村は、これまで地下水を使用
していたが、最近は水道水が供給されている。
いっぽう、1月に口蹄疫の豚1630頭を埋めた後、血が流れ出て問題となった江原道原州市地正面判垈里(カンウォン
ド・ウォンジュシ・チジョンミョン・パンデリ)は、すでに浸出水流出を経験していたため、6ヵ月が過ぎた現在、補強工事が
行われている。ここは当時、屠殺処分の際に入れた生石灰が豚の死体と混ざって膨らみ血が流出し、埋却地から約10
メートル離れた道路数十メートルがすべて血で染まった。
しかし今は、石で遮水壁を積み、石が崩れないよう金の網で固定するなど、徹底した準備がされている状態だ。また、
埋却地の上をビニールで幾重にも覆い、雨水が染み込まないようにしている。有害ガスを排出するためのガス管は、隙間
にテープをはり、ほとんど悪臭が出なかった。
忠清北道地域口蹄疫埋却地市民調査団のオ・ギョンソク幹事は、「口蹄疫の埋却地から浸出水が流出すれば、地下
水と土壌の汚染だけでなく、農耕地や河川、農業用の灌漑水路まで流入する可能性がある。梅雨と夏を控え、全国の
埋却地に対する徹底した再調査と改善対策づくりが必要だ」と強調した。
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