【政治経済】平成床屋談義 町の噂その412

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47日出づる処の名無し
●生産コストが急上昇
今年3月に開かれた中国国際服装服飾博覧会で、「生産コストの上昇」が参加企業の間で一番の関心事となっている。2010
年には綿花価格が50%上昇し、工賃水準も15%上がった。1枚の洋服を生産するコストが1年間で平均2割上昇し、靴の生
産コストにいたっては3〜4割上がっている。
生産コストの上昇が受注価格の上昇につながり、その結果、国外からの注文は中国を避け、ベトナムなど生産コストの低い東南
アジアの国へ流れる傾向が出ている。靴業界では、高級靴を多く生産する広東省では昨年10月から、受注が3割減っており、
安価な靴を生産する福建省晋江はさらに状況が深刻で、金融危機の時よりも多くの工場が倒産しているという。

●製造業の購買担当者指数(PMI)が低下
アパレル業界のみならず、中国の製造業の全体的な景気状況を表す購買担当者指数(PMI)が低下している。昨年11月から下が
り続けたPMIは3月でいったん回復をみせた後、4月でまた低下に転じ、3月の53.4から52.9に下がった。うち、新規受
注、輸入、輸出向け新規受注、購買価格の4つの指標は、下げ幅が1ポイント以上に達し、第2四半期の経済成長の不安要素と
なっている。特に新規受注について、通常3月、4月は増える時期だが、今年の4月は1カ月前の55.2から53.8と大幅に
下がっている。

●アメリカが製造業の王者に復活か
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が最近発表した研究によると、中国の労働力コストの上昇や人民元値上げ、さらに、
エネルギー・原材料・不動産価格や輸送コストの上昇で、今まで優勢となっていた低コストの時代が終焉を迎えている。製造業の
一部を中国にアウトソースしてきたアメリカは、今後自国に生産現場を回帰させ、5年以内でアメリカが再び製造業の王者の座に
復帰する、と分析している。(翻訳編集・張凛音)


>>>>今まで優勢となっていた低コストの時代が終焉を迎えている。製造業の一部を中国にアウトソースしてきたアメリカは、
>>>>今後自国に生産現場を回帰させ・・・