部品業者一つのために…韓国車生産全面停止の危機 【東亜日報】
http://news.donga.com/Society/New/3/03/20110523/37444479/1 核心部品20〜70%を供給するユソン企業のストと職場閉鎖
自動車エンジンの核心部品を作る、部品業者のユソン企業がストライキで工場が閉鎖されたことで、すぐに現代・
起亜自動車、韓国GM、ルノー三星自動車、双龍(サンヨン)自動車など、国内すべての自動車メーカーで生産ライン
が麻痺する危機に陥った。
22日自動車業界によれば、ユソン企業は今年の初めから昼間連続2交代制と月給制導入をめぐって特別交渉を
進めていたが、労使間で意見がまとまらず、18日に労組が生産ラインを占拠して不法ストライキに突入し、生産が
完全に中断された。使用側はこの日、牙山(アサン)工場とヨンドン工場の職場閉鎖申告をした。
ユソン企業は、現代・起亜自動車など国内自動車メーカー5社と現代重工業などに、ピストンリング、カムシャフト、
シリンダーやインナーなどエンジンの核心部品を納品している。国内自動車メーカーは、関連部品の20〜70%をユソン
企業に依存している状況だ。自動車は部品一つだけ不足しても生産支障が避けられないが、ピストンリング生産の
大部分を占めている協力業者のストライキにより、影響が大きくなった。
労組側は深夜勤務を減らしながらも賃金水準の維持を求めているが、会社側は勤務時間が減れば賃金を低くする
ほかはないという方針で、妥協点を探せずにいる。ユソン企業によれば、労組員の平均年俸は退職金と福利厚生費を
合わせて7000万ウォン水準だ。
これと関連して韓国経営者総協会は、“不法紛糾が放置されれば複数労組許容と複合して、労働界の強硬闘争が
拡大しかねない”として、“迅速に公権力を投じなければならない”と主張した。しかし警察は、まだ争議期間中であり、
直ちに公権力を投じはしないという方針だ。忠南(チュンナム)牙山市(アサンシ)屯浦面(トゥンポミョン)のユソン企業は
労組員500人と支援する金属労組員など、合わせて700人が工場で占拠座り込みを行い、出入り口を閉鎖している
状態だ。
http://news.donga.com/IMAGE/2011/05/23/37444948.1.jpg 自動車エンジンの核心部品を作る、中堅企業ユソン企業労使がストライキと職場閉鎖で対立し、国内自動車生産も
同時に中断された。警察が22日、牙山市屯浦面のユソン企業牙山工場正門前の道路を閉鎖して、状況を注目して
いる。