【政治経済】平成床屋談義 町の噂その409

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697日出づる処の名無し
バーネアはイスラエル人の同胞に対する呼びかけで彼の論文を終わっている:「主権の中で生きたいと
願う者は、シオニストと民主国家であるイスラエルには、パレスチナ人に尊敬をこめて言い続ける以外の
選択肢は無い:過去は過去だ、と」

しかし、バーネアの示唆するところは一般的には、残された我々は、ユダヤに特別な苦悩の終わりの
無い重荷から自らを解放させることができるということを示唆していると論理的に示していることは
間違いないことだ。結局バーネアは「過去は過去だ」と言っているのだから。

従って、彼らの集団的な苦悩でユダヤ人がユニークな存在ではないのならば、イスラエルが新しい姿勢
を示すことを何も阻止すべきではないだろう。そうすることで、違いを超えて、民族的に浄化し破滅させよう
とした土着の人々であるパレスチナ人との間に架け橋を掛けることができる。なぜならば、もしもバーネア
が示唆しているように、過去の重荷が関連性ないしは重要性を失うことができるならば、イスラエルも同様、
そのように生きることができるのだし、より明るい未来に目を向け、積極的にパレスチナ難民を彼らの土地に
帰還するよう招待することができるであろう。そのような動きは紛争を即刻終わらせることを意味するだろう。

しかし言うまでも無い事だが、自分はそれがすぐ起きると期待しているわけではない。とは言うものの、
ここに一つ、言わねばならない重大な問題がある(現在は仮定の問題):ユダヤ人国家がその最終的段階
に来ているということがはっきりした今日、ヨーロッパに帰還したがるに違いないイスラエル人はバーネアの
ような「帰還は無い」という宣言を、もしもヨーロッパのリベラルなコラムニストが発言するような場合には、
どう対処するのだろうか?以下のような場合には、イスラエル人ないしは我々はどう反応するだろうか?:
「帰還は無い−ユダヤ人にヨーロッパに帰還するということはないということを告げるべき時が来た」

そのような発言は明らかに我々の間に怒りを誘発させるであろう。しかし、悲しい事だが、「リベラル」な
イスラエル人やユダヤ人から我々は似たような発言をあまりに多く聞かされてきている。