【政治経済】平成床屋談義 町の噂その409

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693日出づる処の名無し
イスラエルの命運は尽きた by Gilad Atzmon
http://www.gilad.co.uk/writings/gilad-atzmon-israels-doomed-fate.html

「帰還することはないだろう。パレスチナ人たちにイスラエルに帰還することはないだろうと告げる時が来た」
と、イスラエルの有名な「リベラル」なコラムニストであるナフーム・バーネアが書いている。

イスラエルがパレスチナ人の反発の勢いを押さえ込む方法を持たないということが、ますますはっきりしてきた。
イスラエルの蛮行、63年間の弾圧、人種差別、そして大量破壊兵器の使用も含む大量殺害戦術にも係わらず、
パレスチナ人は祖国に帰還する意思を固めている。今週、彼らはイスラエル、世界のユダヤ人、そして世界の
人々に対し、パレスチナ人の大義は少しも消滅していないということを思い起こさせた。2011年のパレスチナ人は
彼らの親ないしは祖父母達の世代より一掃決意を固め、強固に一体化していることを示した。

イスラエルのライターであるバーネアが、「彼らの政治家らは、それが起こることを告げていた。聖職者らは
アッラーのお助けがあるだろうと約束していた。外国の支援者が旗とバスを支給した。彼らはシオニストの
計画は崩壊する運命にあるという自分達の使命達成に自信を持って乗り出した。もう一回押せば、ヨルダン川
から地中海まで、イスラエル全土がパレスチナのものになる」と宣言して、自分を納得させようとしている
奇妙な姿を見るのは、興味深い。

バーネアがそう見ているかどうかは知らないが、ますます多くのパレスチナ人が確信しているビジョンであり、
またそれこそ私自身のビジョンでもある。これは、世界中の人々が完璧な解決策と見ている正確なビジョンであり、
これが苦悩に満ちた対決に対する道徳的に正しい普遍的な回答なのだ。イスラエルはパレスチナになる。
それはヨルダン川から地中海に至る。そしてそれは、「ユダヤ人のみ」の国家という人種差別的な国家観と
対立する、全ての市民の国家となるだろう。

「私はあなたにお知らせがある、従兄弟よ」とバーネアはわざとらしく親切に語る。「それは起きないでしょう・・・
あなたの生きている内には・・・あの戦争から63年が過ぎました;別の夢を見る時が来たのです」

バーネアがその他の多くのイスラエル人同様、事実を正しく見る代わりに自分が願っている考え方を表明して
いるということは誰でも分かる。それが起きた、そして数十年前に少なからざる者たちがそれを知った事、
パレスチナ人がより良き世界の建設のための戦いの先頭に立っているのだ。現在アラブ世界の各地で
進められている革命は正義に対する大衆の声であるが、同時にそれはパレスチナの大義に対する声でもある。
694日出づる処の名無し:2011/05/18(水) 22:50:36.83 ID:Lygy9daX
若き世代のイスラム教徒やアラブの青年らが変革を起こしているのを世界が称賛を持って見つめているので、
イスラエルが世界の平和に対する最大の脅威であるという認識が一般的なものになりつつある。パレスチナ人
の帰還への権利というものが、国際的な優先事項になりつつあるし、イスラエルはその問題では負けることに
なるだろう。この問題では欧米はイスラエルを犠牲にすることを厭わないだろう:孤立化し恥をかかされたイス
ラエルは、勝ち目のない戦いを行う事になるだろう。時間は必ずしもユダヤ人国家の側にあるわけではない。

イスラエルは63年間、自らの原罪と対決してきた。イスラエルは悔い改めの機会を持っていたし、無慈悲に
追い出した何百万人もの難民に国境を開く機会があった。しかしその機会は閉じられたようだ。イスラエルは
自らを救う機会を失った。そして我々が今週見たものは、序章に過ぎない。イスラエルはパレスチナ人が
その国境に集結する津波に直面しようとしている。イスラエルはこのような非暴力の抗議の型が沸き起こる
事に対する政治的・軍事的対処法を持っていない。

他の多くのイスラエル人と同様バーネアはアッバースが好きだ:このイスラエルのコラムニストによれば、
ここ最近イスラエルを運営してきた三つの政府では、アッバースは「最も人間的であり、愛すべき政治家」
なのだ。しかしながら、ナクバの前日、「帰還はスローガンではない・・・パレスチナは我々のものだ」と語り、
パレスチナ人指導者は誰も帰還する権利を断念する者はいないとアッバースが宣言した時、バーネアは
アッバースでさえ調子に乗ることを見て、がっかりしたのである。

バーネアはアッバースは、この権利がどのようにしてどこで実現されるか、またそれは賠償を通してという
ことか実体的に帰還するということか、という点を明確にすることを控えたことを強調した。バーネアは、
アッバースの言葉からは、「誰も何を彼が望んでいるのか分からない」と結論付けた。しかし実際は、
バーネアは間違っていた。アッバースの言葉は完璧に明瞭である:この言葉には隠されたメッセージの
様なものはないし、曖昧ささえない。帰還ということはスローガンではない。暫くは普遍的・道徳的呼びかけ
であった。しかし、今週の出来事を見れば、それは実体的な行動への呼びかけになっている。

バーネアと殆どのイスラエル人は、今の中東は新しい存在となっているということを理解できないだろう。
それは一体化している;それは強固だ、それに臆病とは程遠い存在となっている。それは敏感で革命的で
正義と自由への渇望に満ちている。イスラエルは激しい抵抗の壁に包囲されている。ユダヤ人国家に
関する限り、カウントダウンが始まったのだ。