[時論]所得より二倍はやく増える家計借金 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/03/05/2011030500315.html http://image.chosun.com/sitedata/image/201103/04/2011030402193_0.jpg チャ・ウンギョン梨花(イファ)女子大経済学科教授
韓国銀行が最近発表した'2010年4分期家計信用'資料によれば、家計貸し出しとカード使用、売掛購入を含む
販売信用を合わせた家計借金残額が、800兆ウォンに達することが明らかになった。第2金融圏を含めた全家計
貸し出し残額は、昨年末現在で600兆ウォンに達していて、この60%以上を占める住宅担保貸し出しは、昨年粘り
強い増加傾向を見せて、4分期には1997年以来、分期別で最高の増加を見せた。
もちろん家計借金の大規模不健全化で、直ちに韓国経済が脅威を受ける状況だと見るにはまだ多少無理がある。
不動産市場は沈滞しているが、家計負債が金融機関の不良につながる日本式複合不況に達するには、実物資産
価格が30%以上下落しなければならない。私たちの場合、家計の金融負債対比で金融資産比率が増加していて、
債務償還能力が脆弱な階層の貸し出し比率は2008年以後減少する傾向にある。昨年末現在の国内銀行の家計
貸し出し延滞率も安定傾向を維持している。しかし、家計負債問題は短期に解決しにくいため、持続的な努力を
傾けない場合、景気回復の困難に陥る爆弾に急変する素地が大きいので、徹底した管理が必要だ。
韓国経済が直面している家計負債問題は、三つの面で特別な注意を要する。最初に、借金の絶対的大きさより
粘り強い借金増加速度だ。最近5年間での家計負債増加率は57.3%に達する。もし金利上昇と株価調整が進行され
て、不動産景気沈滞が持続する場合、家計の債務償還能力が急激に悪化するほかはない。二番目に、所得増加
率より高い借金増加率だ。2000〜2009年に個人可処分所得は年平均5.7%増加したのに反して、家計負債は年平均
11.6%増加した。三番目に2008年の世界金融危機以後、米国や日本、英国などはデレバレッジ(借金縮小)に注力
して家計負債が調整局面に進入したのに反して、韓国では家計負債がかえって増加する現象を見せた。
家計負債に対する根本的な解決方向は、借金の量が急速に増えないように管理しながら変動性を減らし、返済
能力を高めることだ。したがって所得増進と借金増加抑制、不動産市場の安定、借金償還期間延長など多様な
アプローチが必要だ。このためにはまず長期的に、民間部門が雇用創出を主導できる構造にならなければならない。
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借金償還能力を高めるためには、所得増加が最も根本的な処方だが、公共部門による短期的雇用創出は持続
的な所得増加にはあまり役立たない。次に、不動産市場の価格安定化を通じて予測できる取り引きを活性化させる
ことによって、徐々に住宅担保貸し出しを減らしていくようにしなければならない。このようにするためには、政策
リスクを減らすことによって住宅価格の変動性を低くすることが必要だ。しかし、庶民金融の活性化は長短所がある
ので、慎重を期しなければ、かえって家計負債問題を構造的に悪化させる恐れがある。貸し出し金償還期間を延長
するなどの借金流動化政策は、モラルハザードによって不良が深刻化される可能性も内在しているので、金融
当局には格別の注意が必要だ。
最後に、家計は資産構成にあって不動産より金融資産の比重を高める必要があり、自己の所得と資産規模に
見合った貸し出しを利用するなど、合理的な意志決定が要求される。結局家計借金の最終責任は、各自が負わ
なければならないためだ。
(2/2) 以上です
,(V) (V) 、
ミ( ゚w゚)彡 <え?『家計負債が金融機関の不良につながる日本式複合不況』?
本日の業務はこれで終了させていただきます。支援ありがとうございました。