貯蓄銀行玉石仕分け終わり…地殻変動くる 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20110224/35109857/1 営業停止8行の処理方向次第で順位逆転
不良兆候がある貯蓄銀行8行に対して営業停止措置を下すなど、玉石を分ける作業が終わり、貯蓄銀行業界に
一大地殻変動が予告されている。営業停止が下された貯蓄銀行8行の資産合計は12兆6000億ウォンで、全貯蓄
銀行総資産86兆9000億ウォンの約15%に達する。これら貯蓄銀行の処理方法によっては、業界順位が逆転する
など、市場再編もありえる状況だ。政府は金融監督院の検査結果を見守った後、8行の売却可否を判断するという
立場だ。三和(サムファ)貯蓄銀行のように買収合併(M&A)市場に売り物に出てくる場合、金融持株社はもちろん
他の金融業者も引き受け戦に飛び込むと予想される。
特に4大金融持株社の貯蓄銀行進出が、どのようなシナジー効果を出せるか注目される。ひとまず資金力と広い
営業網を根幹にして、庶民層対象金融市場を一気に吸収できるという評価が出てくる。ある貯蓄銀行関係者は
“健全で体系化された金融ノウハウを知ることができることも大きな長所”として、“母体(親企業)の確実なブランド
価値があるだけに、不安定な市場状況であるほど有利だろう”と話した。
一部貯蓄銀行から流出したお金も関心事だ。一部顧客が銀行に移動したとしても、利子収益に敏感な顧客層は
貯蓄銀行に戻るという観測が多い。実際一部の優良貯蓄銀行では、預金引き出し事態の中でも預金が増える反射
利益を得ている。現代スイス貯蓄銀行関係者は、“営業停止措置があった17日から23日まで、総700億ウォンが
純流入した”とひそかに語った。
貯蓄銀行業界が不動産プロジェクトファイナンシング(PF)融資で失敗しただけに、新規収益源発掘など突破口が
なければならないという指摘が多い。小売営業は貸付業者とキャピタルが先んじていて、競争自体が難しいものと
見られる。ファンド販売や外国為替業務取り扱いが議論されているが、それによる収益は僅かな水準だ。貯蓄銀行
業界ではPF融資は難しくても、最近市場が拡大しつつある賃貸業関連融資は解放しなければならないという主張も
出ているが、規制緩和を期待することは難しい状況だ。ある大型貯蓄銀行関係者は、“生き残りをかけて、会社の
規模を縮小しようという話も出ている”と伝えた。