【政治経済】平成床屋談義 町の噂その383

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970地球の裏側 ◆/lYVcP7um2
>>946
どもども。
まず、南米で資源囲い込みを露骨にやってるのは、ボリビアのイボ・モラレス君です。
まぁ、ベクテルが馬鹿やったんで、判らんことも無いのですが、裏側に中国が見え隠れ
するのがどうも・・・・

まず、石油資源ですが、これは基本的にベネスエラとブラジルだけと思って良いです。
エクアドルも石油輸出国ですが量的には有ってもなくても同じですから。
ベネスエラはご存知のとおり、地下資源の国有化を強引に進め、現時点では成功している
ように見えます。これはエクアドルも同様ですが、追い出した西欧系の後に中国が入り
込んで来てまして、テキサコ(シェブロン)の跡地へは現在シノペックが入っております。
ブラジルは報道でご存知と思いますが、サントス海盆、トカンチンス、タパジョスの両
アマゾン支流流域で新たな油層が発見されており、サントス海盆は量的に、アマゾン水系
は質的に世界の石油供給に影響を及ぼす事になろうかと思います。

鉱物資源は、ブラジルの鉄、ペルー、ボリビアの銅及び付随鉱物が主たるものとなると
思いますが、こちらもブラジルでカラジャス同等レベルの新鉄鉱山が発見され、またボリビア
のポトシと同じ鉱脈形成の銅山はアンデス東側斜面でいくつか発見されております。
こちらへは、欧州系の会社が入り込んでおり、すでにいくつかは開発が始まっています。
特筆すべきはエクアドルのインバブーラ周辺の銅鉱ですが、これはポトシと同様な鉱脈形成
によるものですが、日本のミッションが発見したもので、量的にはポトシに匹敵するもの
です。ただし、この開発はインディヘナの反対が強く、現在は凍結されております。

上記もそうですが、現在南米西岸における資源開発の問題は、入り込んで現地住民に取り
入る事に成功した、環境保護団体の存在です。ファナチックな彼らに扇動され、資源地先住民
などが先鋭化、環境と折り合いを付けたリーズナブルな開発さえ出来ない状態です。
国別に見て、現在最も可能性が大きいのはブラジル、続いて南部に大きな未開発地を抱える
チリ、アルゼンチンがそれに続きそうです。北部南米は、すでに探査、開発が進んでおり、
今後、世界の供給に影響を与えるような新たな発見は望み薄です。
可能性としては、エクアドル、ペルー、コロンビアにまたがるアマゾン上流域ですが、これも
環境保護団体をどうにかしない限り難しいです。