米財務部"韓国が外国為替介入に860億ドル以上使用" 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/02/06/2011020600385.html 韓国の外国為替当局が、外国為替市場安定のために2009年から2年間で、約860億ドル以上を市場介入に
使ったと推定されると、米国財務部が明らかにした。
米財務部は4日(現地時間)発表した‘半期為替レート報告書’で、“韓国の外国為替当局が2009年以後、外国
為替市場に介入した規模は、同じ期間の外貨準備高増加額(860億ドル)を越えている”として、このように推定した。
財務部はIMF(国際通貨基金)資料を引用して、2009年2月には派生商品市場で111億ドル純売渡だった韓国外
国為替当局の韓国ウォン対比外貨買い入れポジションが、昨年12月には524億ドル純買い入れに切り替わって
いるという点を指摘、韓国の市場介入規模をこのように推定した。
財務部は韓国外国為替当局の政策スタンスに対して、“公式的には市場決定的な(market-determined)為替
レート制度を持っているが、ウォン為替レートの変動幅を緩和するために外国為替市場に介入している”と分析
した。韓国の外国為替当局は世界金融危機当時に、韓国ウォン価値を支えるために強く市場に介入したが、
2009年以後は、外貨流入にともなうウォン切下げ速度を遅らせるために、韓国ウォンを売って外貨を買いとる形で
介入しているというのが、財務部の見解だ。
その結果韓国ウォンの価値は、昨年ドル対比で3.6%切上げされたが、貿易加重値を反映した実質実効為替レー
トを適用する場合、0.8%上昇したと財務部は明らかにした。また、昨年末韓国ウォンの価値は、2007年の高点
対比では相変らず24%低いと指摘した。
米財務部は、貿易国家のうち為替レートを操作している国家はないと明らかにしたが、一部国家では為替レー
ト切上げを避けるために資本統制を賦課していると指摘して、韓国と台湾などを取り上げ論じた。また"為替レート
柔軟性拡大が必要な国家は、中国だけではない"と言及した。
しかし米財務部は、最近の韓国の外国為替政策に対しては“政策基調をインフレに対応することに切り替えて
いる”として、“韓国の経済回復と外国為替保有額、経常収支黒字反騰を考慮すると、為替レート柔軟性を拡大
して介入を減らす余力がある”と分析した。
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