[Why]北朝鮮は'キャンディー天国' 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2011/01/28/2011012801330.html?Dep1=news&Dep2=headline1&Dep3=h1_09 高校生に人気の誕生日プレゼント、結婚式のご祝儀まで
脱北者の最近の証言から
最近入国する脱北者はそろって、"北朝鮮が'キャンディー'のために滅びるだろう"と語る。キャンディーとは北
朝鮮住民の間で、白い固体形態のヒロポンを意味する隠語だ。'氷'とも、中国では'ビンツ'と呼ばれる。
麻薬中毒がどの程度なのかよく示しているのが、金正日の後継者である金・ジョンウンの発言だ。金・ジョン
ウンは今年のはじめ、全国で麻薬中毒者を'地位の上下'を問わずに、全員逮捕するようにしろとの特別指示を
下した。地位の上下に関係なく、麻薬を使っていることが前提になっているわけだ。
脱北者の証言を聞くと、阿片戦争が起きた、清国末期の大規模中毒状態が北朝鮮で起きているような感じを
受ける。
麻薬は青少年まで広がっている。咸鏡北道(ハムギョンブクド)清津(チョンジン)の第1高等中学校は、高位
層の子弟が主に通う学校だ。最近この学校では数十人の高校生が、麻薬吸引後にポルノビデオを見て淫乱
行為をして保安部(警察)に摘発された。南清津高等学校では麻薬中毒の学生で構成された、'少年強盗団'が
強盗と強姦を日常行っているとして摘発されて、少年教化所に大量に送られた。平壌(ピョンヤン)外国語大学、
金策工科大など主要大学でも、麻薬事件が一日違いで発生した。
対北朝鮮消息筋によれば、麻薬問題を取り締まるべき国家権力機関内でも、麻薬取引者が多数いる。国境
地域9軍団傘下の軍官学校政治部長チェ・スンチョルは、数年間麻薬中毒のまま勤務している。軍官学校傘下の
女性兵士へ強制的に麻薬を吸引させて、麻薬を買うお金を用意するために軍官学校の食糧などを売って、不正
蓄財を行っているといううわさも広がった。軍団軍官学校教授参謀チョ・ヨンヒ(女)ほか、多くの軍官学校女性
兵士らが、チェ・スンチョルのために麻薬中毒者に転落した。
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北朝鮮体制維持の核心部署である、国家保衛部の幹部にも麻薬中毒者がおびただしい。国家保衛部7局責任
指導員オ・ヨンチャンも、麻薬中毒状態で勤務しているという証言が出てきた。徹夜の調査前に麻薬を服用して、
麻薬の力を借りてもっと厳しく囚人を取り調べるということだ。保衛部職員らの間では、これが慣例のように思わ
れているという。特に保衛部は麻薬取り締まり権限を持っているが、押収した麻薬を焼却せずに、自分たちで使用
したり、市場に転売して莫大な金を儲けている。
想像しにくいが、麻薬はあたかも現金のように使われている。高等学校で学生たちが最も好む誕生日の贈り
物が麻薬だという。さらに結婚の祝儀を麻薬で出す人もいる。理由は現金と同じくらい交換しやすいためだ。
市場で麻薬が大規模に取り引きされているということを傍証する。
流通する麻薬は北朝鮮で製造されたものだ。1980年代初期、北朝鮮は政権維持に必要な外貨を稼ぐために
麻薬を大規模に作り始めていたことが分かった。平壌市祥原郡(サンウォングン)にある、上院製薬工場(麻薬
専門製造工場)と、羅南製薬工場などが有名だ。
しかし海外で摘発が続き、取り締まりが激しくなった。特に中国が強力な麻薬取り締まり政策をとり始めた。
海外へ持ち出せない物量が、北朝鮮内部で売られているのだ。もちろん公式に売られているのではない。国家
機関で働く人々が、ポケットを満たすために市場にこっそりと売り始めたのだ。
一度防御膜があけられると、すぐに野火のように広がり始めた。咸興(ハムフン)など科学院で働く科学者も、
個人的な金儲けのためにこっそりと麻薬を作り出し始めた。悪化の一路をたどっている経済状況は、北朝鮮
住民たちを麻薬に誘惑した。最近入国したある高位脱北者は、"貨幣改革後は麻薬中毒者がさらに急増した"と
話した。
最近平壌市内の高位幹部らの間である噂が流れ始めたという。"金正日の妹、金・ギョンヒも麻薬中毒者で、
金正日自身も麻薬の力で金・ジョンウンを動かしている"という内容だ。この噂が事実なのかそうでないのか
分からないが、北朝鮮政権を維持しようと生産し始めた麻薬が、北朝鮮政権を打つ刃物になっているのは明らか
だと見られる。
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